日本语の女性语について
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日本の若者の言葉について论日本青年用语摘要年轻人用语指的是从中学生到30岁左右的年轻人之间使用的特殊用语。
极富自由性和娱乐性,日本年轻人用语推陈出新更新换代异常活跃,年轻人用语的使用频率,相关意义,差别迥异,随着社会的变迁而变化。
日本年轻人通过,省略,谐音,派生等方法创造新语的过程使自己得到娱乐,成为年轻人生活中不可或缺的一部分。
日语中产生大量的年轻人用语,与日本本身的特点以及日本特殊的历史,社会,文化背景等不无关系。
首先,日语是黏着语,这为日语年轻人用语大量产生提供了良好的先天条件。
日语是黏着语,它具有非凡的造语能力,而且在造语方法简单。
日语的,英语的前缀,后缀混杂在一起,粘来粘去便可形成一个新词。
其次,语言是历史,文化的产物,受产生该语言的历史,文化制约。
日本年轻人用语是日本近代化的产物,近代化不仅解放了生产力,而且解放了人的思想,这种思想的解放在语言生活中表现为,年轻人不甘于受词形,词义,词顺等语言固有规范的束缚,大胆发挥个性,以充分享受自由驱使语言的快乐。
日本走上现代化的道路十分特别。
它是在西方列强的炮火下开始的明治维新,才走上近代化道路。
因此崇尚西方文化是日本人的普遍倾向。
大量使用外来语被视为是有知识的表现,也是一种时尚。
其结果,外来语外来语越造越多,外来语词典越出越厚。
再次,日语中的年轻人用语大量产生也有着深刻的社会原因。
年轻伙伴间轻松交流,尤其是频繁地使用贬义评价性语言,调侃性语言,以发泄心中的不满或放松心情,起到消除压力的作用。
另外大多数日本女性的能力和作用得不到社会的认可和充分发挥。
在这种情况下,大部分女性自动后退,把剩余的精力和时间用于吃喝玩乐或者是调侃。
因此,年轻人用语中大部分是女性用语,它成为女性与男性进行抗争的手段。
最后,是社会心理原因。
初中生多是模仿和使用简单的词汇,大学生以及年轻职员逐渐接受成年人在社会上所受的语言规范的约束,语言表现逐渐步入正轨。
而高中生是青春期,对自己和别人都十分敏感。
日本語慣用語辞典(日本語版)(全篇完)【あ~あお】・ああ言えばこう言う他人の意見や見解に対して何かと理屈(屁理屈)を言って従わない。
類:●右と言えば左。
・合縁奇縁(あいえんきえん)主に男女の出会いや友人との巡り合いに用い、結婚したり親しくなったりするのもしないのも、全て因縁(いんねん)によるということ。
類:●縁は異なもの味なもの。
●袖振り合うも多生の縁。
●躓(つまづ)く石も縁の端(はし)。
●なにごとも縁。
・愛敬付き合い(あいきょうづきあい)親身でない、通り一遍の付き合い。
類:●商売付き合い。
●義理の顔出し。
●愛敬ぼくろ。
・挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)ここでの「挨拶」は、仲裁のこと。
争いごとの仲裁を買って出てくれる人は、その場にとって氏神さまのように有り難い存在である。仲裁人の取り成しには従うべきである。
類:●仲裁は時の氏神。
・愛想(あいそ)1.人に対する応対の仕方。
好感を持たれる言葉遣い・表情・態度など。
例:「愛想がない態度」2.人を喜ばせるための言葉や振る舞い。
類:●お世辞。
●愛嬌。
例:「お愛想を言う」3.相手に抱いている好意や親しみ。
例:「愛想が尽きる」4.特別な心遣いや持て成しなど。
また、気を利かして与える金品。
例:「何のお愛想もございませんで…」5.飲食店などの勘定・勘定書。
★「あいそづかし」の略で、これを見るとあいそが尽きるの意からという。
もと関西の語。
★(「あいそう」を短く呼んだもの。
現代では「あいそ」が一般的であるが、「あいそう」とも。
愛らしい、親しみのこもった様子の意で、「愛相」が本来の表記という)・愛想が尽きる(あいそがつきる)それまで持っていた好意や愛情がすっかり失せてしまうこと。
類:●愛想も小想(こそ)も尽き果てる。
●愛想尽(づ)かし。
・開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)呆れ返ってものが言えない。
類:●話にならない。
・開いた口に餅(あいたくちにもち)思い掛けない幸運に恵まれること。類:●棚から牡丹餅。
~において/~における的用法区别前接名词,连体形为「における」、「においての」,敬体为「におきまして」,还可以用「においては」、「においても」的形式。
「~において」表示动作进行的场所、场面、状况,相当于格助词「で」。
但是,并不都是与「で」相对应的。
另外,格助词「で」原来是由「にて」转变而来的。
而「にて」是书面语,口语上不大使用。
学校で(○において)勉強する。
<場所>外交で(○において)腕をふるう。
<場面>その時点で(○において)決める。
<状況>手紙で(×において)知らせる。
<方法>会社は5時で(×において)終わる。
<刻限>癌で(×において)死んだ。
<理由>石で(×において)造られた家。
<材料>全部で(×において)いくらですか。
<限定>它有以下三层意思:(一)、表示场所。
~において/~における的用法区别1、彼は家庭において、実にいい父親です。
/他在家里是一位好父亲。
2、全国高校野球大会は甲子園球場(こうしえんきゅうじょう)において行われます。
/全国高中棒球比赛,在甲子园球场举行。
3、海外における日本企業の数は年々増えています。
/海外的日本企业年年增加。
4、日本においては、20歳未満の飲酒(いんしゅ)は法律で禁じられています。
/在日本,法律禁止20岁以下的年轻人饮酒。
5、中国だけでなく、日本においても、交通事情は悪化しています。
/不仅中国,日本的交通状况也在不断恶化。
(二)、表示领域、方面。
1、日本の物理学会において、彼の右に出る者はいません。
/在日本物理学界,他是第一权威。
2、最近、人々の価値観において、小さな変化が見られます。
/最近,人们的价值观发生了微妙的变化。
3、資金援助をするという点においては賛成だが、専門家を派遣するという点においては反対です。
/赞成资金援助,反对派遣专家。
4、日本の電気製品は機能だけでなく、品質においても優れています。
/日本电器不仅功能全,而且质量好。
日语中的男性用语和女性用语作者:王茜来源:《人间》2016年第32期(天津外国语大学研究生院,天津河西区 300204)摘要:世界各国的语言中,都或多或少存在着性别上的用语不同。
这其中,日语是男女的语言行为差异最为明显的语言。
男女用语的不同是日语的一大特征。
日语中的男性用语和女性用语有各自的特征,男性用语比较硬朗,给人一种强有力的感觉。
与之相反,女性用语则比较柔美。
研究男女用语的区别,对于日语教育来说非常重要。
关键字:男性用语;女性用语;不同点中图分类号:H36 文献标识码:A 文章编号:1671-864X(2016)11-0042-01绪论笔者通过日语学习,对日语中的男性用语和女性用语产生了浓厚的兴趣,并对此作了相应的调查分析。
本文主要分析了日语中的男性用语和女性用语在人称单词、感叹词、终助词、词汇和敬语使用方面的不同。
一般来说,男性用语的特征是粗犷、硬朗、能明确表明自己的判断和态度。
而女性用语的特征是柔软、会避免强硬、弱化自己的判断和意见、能表现对听话人的体贴。
一、称代词指代人(如讲话者、听话者、第三者)的词叫做人称代词。
在日语中,男女用语的差别很大。
仅从人称代词考虑也有很大的区别。
日语中存在着男女各自专属的人称代词。
首先,从第一人称代词的使用来看性别差异。
对于男女来说,“わたくし、わたし”都是最正式的人称代词。
除此之外,男性用语的“ぼく、おれ”和女性用语的“あたし、あたい”并不能在正式场合使用。
另外,“わし”只限于老人使用。
“わが輩”带有很强的自大感。
女性用语的“あたし”常用于向对方撒娇的时候。
而“あたい”是小女孩儿经常使用的人称代词。
其次,从第二人称代词的使用来看性别差异。
男性用语有“きみ、おまえ、きさま、てめえ”。
“きみ”和“おまえ”是对同辈或者下属使用的人称代词,また、“おまえ”是对跟自己比较亲近的人使用。
轻视对方或者与对方吵架的时候经常使用“てめえ”和“きさま”。
与“きさま”相比“てめえ”给人的印象更粗俗。
「腹」の慣用句について湯立080605113日本語の中に人体に関する慣用句が非常に発達である。
その中に日本人に大切されるらしく、日本語に特殊な用法があるのは「腹」という言葉である。
「日本書紀」に出て来る食事をつかさどる女神、保食神が死んだとき、腹から五穀が実ったという伝説がある。
これは、腹の重要性のひとつの起源だという。
「腹」の機能「腹」は身体の一部分として、「胸の下で、胃や腸などの内臓を包んでいるところ」をさしている。
「腹が出る」「腹が張る」「腹が減る」「腹を病む」「腹が下る」といったような腹のさまざまな状態を示す慣用句がよく使われる。
その上、腹の消化の機能と食事のことを関連するので、適量に食べるようと注意するために、「腹八部」や「腹も身の内」を用いられる。
そのほか、「空きはらにまずいものなし」とか「茶腹も一時」などがよく出てくる。
腹の機能というと、女性の場合、消化機能をおいて胎児をはらむところでもあるので、「腹が大きい」「腹が膨れる」「腹にできる」「腹は借り物」になる。
また、中国語の「捧腹大笑」という言葉に似っていて、日本語の「腹」も「笑い」に結びついている。
よく耳にする言葉には「腹を抱える」「腹が切れる」「腹をよじる」がある。
「腹」は身体器官という意味の中、日本独特なのは、「武士道」文化から生まれた「切腹」という言葉である。
「俺が腹を切って辞職すればすむことだ」と比喩的につかわれ、責任を取るという意味である。
また、「切腹」を語源として、「自腹を切る」や「腹が痛む」など、「本来なら支払う必要のない金を払う」という意味で用いる。
その二つことの共通点というと、痛いという感覚かもしれない。
「腹」と「心」日本語の初心者として「腹が立つ」という表現にぶつかる時、どうして怒ると腹が立ってしまうのか、腹はどうのように立つのかという疑問を持っている人はあるだろうか。
実は、日本人にとっては腹が重要な部分である。
原型推量形连用形连体形终止形假定形否定形命令形这是所有动词的变化引く引こう引きます引く引く引けば引かない引け引いて例:引く、泳ぐ这类引いた泳ぐ泳ごう泳ぎます泳ぐ泳ぐ泳げば泳がない泳げ泳いで泳いだ読む読もう読みます読む読む読めば読まない読め例:読む、呼ぶ、死読んで読んだ呼ぶ呼ぼう呼びます呼ぶ呼ぶ呼べば呼ばない呼べ呼んで呼んだ死ぬ死のう死にます死ぬ死ぬ死ねば死なない死ね死んで死んだ帰る帰ろう帰ります帰る帰る帰れば帰らない帰れ例:帰る、買帰って帰った買う買おう買います買う買う買えば買わない買え買って買った待つ待とう待ちます待つ待つ待てば待たない待て待って待った返す返そう返します返す返す返せば返さない返せ这类词没有音变。
返して返した行く行こう行きます行く行く行けば行かない行け特殊的一个,发生促行って行った食べる食べよう食べます食べる食べる食べれば食べない食べよ食べて食べろ食べた見る見よう見ます見る見る見れば見ない見よ見て見ろ見た来るこようきますくるくるくればこないこいきてきたするしようしますするするすればしないしろしてせよした勉強する勉強しよう勉強します勉強する勉強する勉強すれば勉強しない勉強しろ勉強して勉強せよ勉強した这是所有动词的变化,是有规律的。
只有一个特殊,行く单独记忆它自己就可以了。
例:引く、泳ぐ这类词是发生い音变的。
例:読む、呼ぶ、死ぬ是发生促音变的。
る、買う、待つ是发生拔音变的。
没有音变。
特殊的一个,发生促音变。
日本女性用语一、日本語における女性用語の特徴について日本語の中に男性用語と女性用語の区別がある。
女性用語は男性用語より濃い感情色彩、柔らかい、婉曲、高い敬意度などの特徴がある。
これは男性と異なっている女性の心理的、性格的な特徴を表すことができる。
次は、感嘆詞、終助詞、人称代名詞、敬語、表現方式などの方面から女性用語の特徴を論述したい。
(一)感情色彩が濃い場合1.感嘆詞男性と比べて、女性の話は感情の色彩が濃い。
日本語の感嘆詞の使用はこういう特徴を表現することができる。
例えば、例①、女:ねえ、これ、どう。
男:すきなの、じゃ、誕生日プレゼントに。
女:わあ、どうもありがとう。
例②、女:あら、このりんご?大きく高そうね。
男:そう、高いよ、一つ250もするんだ。
例③、女:まあ、かわいい、これ、ほしいわ。
男:そう、じゃ、これにしよう。
例文の中の「わあ、あら、まあ」という濃い感情色彩を持っている感嘆詞は女性用語である。
また、現在では、「ホントー、ウッソー」のように単語の長音化、促音化によって感情を強調するのも女性専用の感嘆詞になっている。
しかし、男性はあまりこのような感嘆詞を使わない。
2.体言止め日本語の中に女性用語はよく名詞で終わる。
例えば、例①、本当にすてきなこと。
例②、すごくいやなこと。
例③、是非してみたいですもの。
「こと」と「もの」で終わる形式は感情色彩が強い表現で、女性の気持ちに適当である。
『枕草子』のはじめには「春はあけぼの」もこの特徴を表す。
(二)柔らかい、婉曲的な表現日本語の女性用語の柔らかさは語彙の使用に表現される。
例えば、人称代名詞と終助詞の使用は男性用語と区別がある。
1.人称代名詞一般的に、女性が使う一人称は「わたくし」、「わたし」、「あたし」、「あたい」、「うち」、「あて」、「わて」などである。
その中に「うち」、「あて」、「わて」は関西方言①である。
男性がよく使う乱暴な「ぼく」、「俺」などを使わない。
人生についての日本语◆安定は恋を杀し、不安は恋をかきたてる。
在安定中灭亡,在不安中升华。
◆男がどんな理屈を并べても、女の涙一滴にはかなわない。
不管男人有如何道理,也敌不过女人的一滴眼泪。
◆男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる。
男人是用眼睛去爱的,但女人却由甜言蜜语而恋爱了。
◆恋の喜びは一瞬しか続かない。
恋の悲しみは一生続く。
恋爱的喜悦只是不持续的一瞬,而那悲哀却是一生相随。
◆恋人どうしのけんかは、恋の更新である。
对恋人们来说,吵嘴是爱的革新。
◆恋をして恋を失った方が、一度も恋をしなかったよりマシである。
勇敢的去爱,即使失败也总比一次也没爱过好强。
◆心がわりせぬことは、恋爱の妄想である。
永不变心,不过是恋爱的美好愿望而已。
◆全ての场合を通じて、恋爱は忍耐である。
总的来说,所有的恋爱就是忍耐。
◆その女を手に入れる事ができない期间だけ、男はその女に热狂させられる。
只有在还没追到的时候,男人才对女人狂。
◆男性は女性の最初の恋人になりたがるが、女性は男性の最后の恋人になりたがる。
男人总想是女人的初恋,而女人总想成为男人的最后一个爱人。
◆ひどく憎んでいる限り、まだいいくらか爱しているのである。
深深地恨著那个人,因为你还爱那个王八蛋。
◆ほどほどに爱しなさい。
长続きする恋はそういう恋だよ。
请恰如其分的去爱,那样恋爱才能长久吧!◆もっとも永く続く爱は、报われぬ爱である。
最长久的爱是不求回报的爱。
◆今、手をつないでいるその人に出会えたのは、キセキのような、かくりつです。
光の中に出ても、その手をはなすことのないように。
by野ブタをプロデュース与现在牵着手的人相遇的几率,如同奇迹一般,就算走到了光明的地方也不要放开那只手。
By野猪大改造◆人は谁でもタイムマシンを持っている。
过去へは记忆が、未来へは希望が连れて行ってくれる。
byタイムマシン每个人都拥有一个时光机器,让我们带着过去的记忆和未来的希望前行。
By时光机器◆俺がお前の记忆になる。
1湖南农业大学全日制普通本科生毕业论文中日両語における使役と受動の考察中日语中使役和被动的研究学生姓名:学号:年级专业及班级:指导老师及职称:学院:湖南·长沙提交日期:2010 年 05月目次要旨 (1)キーワード (1)はじめに (1)1. 女性語の歴史的変化 (1)1.1 平安時代は女性語の発生期 (1)1.2 中世は女性語の発展期 (1)1.3 近世は女性語の全盛期 (2)1.4 近現代は女性語の衰退期 (2)2. 現代女性語の特徴 (2)2.1 発音 (2)2.1.1 イントネーション (2)2.1.2 音韻 (3)2.1.3 語速 (3)2.2 語彙 (3)2.2.1人称代名詞 (3)2.2.2終助詞 (4)2.2.3感動詞 (5)2.2.4漢語使用 (5)2.2.5俗語、卑語 (5)3. 女性語の将来 (7)結び (7)参考文献 (8)謝辞 (8)日本語の女性語について指導教官(湖南農業大学外国語(東方科技)学院,長沙410128)要旨時代の進歩に従って、日本語での女性語の使用規則にも厳しい要求が出てきました。
キーワード女性語、歴史的変化、特徴、将来关于日语的女性用语学生:指导老师:(湖南农业大学外国语(东方科技)学院,长沙410128)摘要:女随着时代的进步、在日语中对于女性用语也提出了正规的使用规则。
关键词:女性用语、历史的变化、特征、将来一.女性語の歴史的変化1.平安時代は女性語の発生期女性語というと斎宮忌み言葉から言わなければならない。
斎宮忌詞とは伊勢神宮に奉仕していた未婚の皇族女性が神様を祭る時に直接事物の名前を口にするのは神様を汚すことだと思って作り出された言葉で、これが最初の女性語の形態である。
例えば、髪長(神宮)、瓦葺(寺院)、壌(墓)などが挙げられるが、これらは女性語と言うよりは一種の忌詞に過ぎなかったし、使用範囲も限られていた。
2.中世は女性語の発展期室町時代に宮中奉仕の女官が主に衣食住に関するものについて隠語的なことばを用いたのが女房詞で、女房詞は貴族と民衆との間において、急速に広がっていた。
庶民と貴族とが交渉し、伝統ある貴族文化を摂取することで日本語の独特の女性語の世界が形式されるようになった。
現代にまで流れる女性語の特有の「お」の使い方が中世の女房詞の伝統を踏まえているといえる。
3.近世は女性語の全盛期女房詞は江戸時代になって、庶民に受け継がれ、女中詞、遊里語となって質的変化が起こった。
地方から来た庶民が上流家庭の女中になり、花柳界出身の女性が政治家の妻になることで女中詞、遊里語も上流社会に入るようになった。
出版文化の繁栄、幕府の強力な文教政策などによって、女性専用の言葉が確立されるようになった。
例えば「めもじ(見参)」、「おはもじ(恥ずかしい)」等、食物や器物名に限らず家庭内の日常的行動に至るまで発展して、女性語は全盛期に入った。
4.近現代は女性語の衰退期江戸時代の女中詞は、女性の言葉の中核となって伝えられた。
すなわち、前期の女中詞はいろいろな規定を乗り越えて、生活のために、女らしさのために必要な言葉として使われたのである。
しかし、後期に入るにつれて使われなくなっていった。
出版された女性向きの教養、躾書に示された言葉と実生活上の女性の言語は次第に遊離されてきた。
しかも、女性の地位が高まるにつれて、戦後の女性語は著しく変質して、だんだん衰退してきた。
二.現代女性語の特徴言語の標準語化に伴って女性語は次第に減少されつつあるが、現代でも各方面において差異が見られる。
では、女性語の特徴についてそれぞれ発音、語彙、敬語、文法などの面に分けて下記の通り説明して行くことにする。
1.発音(1)イントネーション大石初太郎の「ことばの昭和史」によると質問文のしり上がりのイントネーションの使用率は男性が67%で女性が84%だそうである。
なお、野元菊雄の「女のことば」によると男性は17.7秒に一度、女性は10.3秒に一度強調を示すイントネーションを使うという。
これらの統計から、イントネーションは男性より女性のほうが豊かであることが分かる。
(2)音韻発音の面では女性のほうが標準的な発音を使う傾向にある。
例えば、男性はインフォーマルな場で「きたない」を?きたねー?「すごい」を「すげー」ということに対して、女性は普通このような変種を使用しない。
(3)語速語速も男女による差が著しく、郝素岩の「談日語的性別差異」によると、女性語のほうが男性語1.3倍の速度で話すそうである。
(二)語彙(1)人称代名詞①一人称代名詞自分を表す人称代名詞として「わたくし」「わたし」は男女共通に用いられている言葉で、男女の場合はそれ以外に「ぼく」?本人?「おれ」「自分」「わし」を用いる。
女性の場合も「わたくし」「わたし」以外に「あたし」「うち」「あて」「わて」などを用いるが、「あたし」はインフォーマルに使われ「うち」「あて」「わて」は関西方言である。
②二人称代名詞日本語では二人称代名詞をできるだけあきらさまにしない傾向が有り、特に目上の人に対しては使わないようにしている。
男性専用の二人称代名詞としては「おたく」?君?「おまえ」「きさま」「てまえ」などがある。
女性専用の人称代名詞は特にないが「あなた」の使用範囲は男性が「きみ」「おまえ」「きさま」などを使う場合に使われ、また「あんた」は男性が「おまえ」や「きさま」を用いる場合に限って使われる。
③三人称代名詞三人称代名詞として「彼??彼女??この方?などを使う場合は差異がないが「さま」「さん」「くん」を使う時は微妙に差が出てくる。
例えば、職場で上司が部下を呼ぶ時、男性には「くん」を使い、女性には「さん」を使う。
また、学校でも男子学生が女子学生を呼ぶ時は「さん」を使い、女子学生が男子学生を呼ぶ時は「さん」か「くん」を使う。
すなわち、女性は男性より敬意の高い語を使う傾向がある。
(2)終助詞終助詞には女性、男性それぞれに特有なものがある。
男性特有の終助詞には「ぞ、是、さ、な、なあ、か、だい、や、ら」などがあげられ、女性特有の終助詞には「輪、輪よ、輪ね、の、のよ、のね、かしら、こと、もの」などがあげられる。
①「わ」「わよ」「わね」l あなたとても幸せだわ。
l ケーキを食べちゃだめ、ふとるわよ。
l 今日は李さんの番だったわね。
「わ」は昇調のイントネーションを伴って主張、意志、感嘆を表す場合が多い。
「ね」「よ」を下接する時は確認を求めたり、注意を促す意味がダブって言葉を婉曲させる。
女性の柔らかさを十分に表わした終助詞で若い女性によく使われる。
②「の」「のよ」「のね」l 悪いのは私なの。
l 去年よりずっとよくなったのよ。
l ずいぶん苦労してるのね。
終助詞「の」はイントネーションを昇調にするか、降調にするか、それとも強調するかによってそれぞれ判断や主張、提問、解釈や命令の意味を柔らかく表わしている。
男性の場合は「のだ」「のさ」を使うが強くて硬い印象を与える、「よ」「ね」を下接する時、意味は「よ」「ね」の意味によるが男性の場合は「のだよ」「のだね」を使う時が多い。
③「かしら」l これを見ていただけないかしら。
l これでいいかしら。
l いつかしら彼の所へ遊びに行きましょう。
「かしら」は女性専用の終助詞で「かしらん」からきたものである。
場合によって柔らかい請求や質問、自問や不確定の意を表し、女性語の特徴をうまく表しているものである。
④「こと」「もの」l 少しも男らしくないこと。
l みなさん、お変わりないこと。
l だって、仕方がないんですもの。
l 前に行ったことがありますもの。
形式名詞「こと」「もの」が終助詞として使われるのも女性の会話によく見られる。
「こと」は断定や質問などの意味を婉曲に表すに対して「もの」は理由や不満を柔らかく表すことができる。
いずれにしても女性は豊かな女性専用の終助詞を使うことによって女性のたしなみと女らしさを十分に表しているのである。
(3)感動詞感動詞は感動や応答及び呼掛けを表す語で活用がなく単独で使われる単語である。
数多くの感動詞のうち男性専用と女性専用の感動詞は多くなく、男性専用の感動詞には「よう」「よっ」「ちえっ」などがあげられ、女性専用の感動詞には「あら」「おや」「まあ」などがあげられる。
l あら、どうしたの。
l おや、そうでしたの。
l まあ、知らなかった。
どちらも感動、驚きを表す感動詞で「あら」「おや」のほうが「まあ」よりも強い感じを与える。
男性専用の感動詞に比べて女性専用の感動詞は柔らかい語感を表している。
感動詞の使用頻度は井出祥子の「大学生の話しことばに見られる男女差異」によると1000発話のうち男女比が655対395だそうである。
この統計から分かるように感動詞の種類が多様で独創的であるのは男性のほうである。
(4)漢語使用古く男性が漢語を公用語として用いたのに対して女性は和語を中心に用いたという事情があるため、男性は漢語を多く使い、女性は語感の柔らかい和語を使う傾向がある。
統計によると男性の漢系語彙の使用率は20.8%で女性は14.9%だそうである。
「規則」と「きまり」、「腹」と?お中?、「心情」と?気持ち?など女性は女性語の特色を表せるために硬い、感情に乏しい漢語形の言葉を避けて和語を使っている。
(5)俗語、卑語日本語には「くそっ」「ばかっ」「しょっぱい」などの俗語や卑語があるが、これらは男性に限って使用され、女性は避ける傾向にある。
(三)敬語日本語では女性でも男性でも丁寧な言語表現を使う傾向がある、ゆえに「です」「ます」「お」「ご」は女性に限らず男性にもよく使用されている。
でもその範囲と頻度は大いに異なっていて、東京大学の男子学生と女子学生の「です??増す?を使った頻度について調査して見たところ男女の使用比率は2対3で、接頭語「お」「ご」における男女の使用比率は1対2だそうである。
では次には接頭語「お」「ご」を例にして男女差について説明していくことにする。
l お話には大賛成だ。
l ご両親はお元気ですか。
この二つの例文は男女とも使われるが、文中の接頭語「お」と「ご」は主に「あなた」の変わりに使われると思われる。
l 先生はお忙しいですか。
l 展覧会はもうご覧になりましたか。
この二つの例文も男女ともに使われて、主に相手に対する敬意を表すのである。
ところが、女性はこれ以外にも「おビール」「お高い」「お友達」「お茶碗」など美化語として過剰に使う傾向がある。
これがいわば現代女性語の特徴の一つで、女性の柔らかさ、丁寧さ、上品さを表す手段でもあると思われる。
(四)文法(1)動詞未然形+んl 帰らん。