综合日语教程ppt第7课
- 格式:ppt
- 大小:150.50 KB
- 文档页数:21
ぶんしょうを書かくことは苦くるしい。
しかしまた楽たのしい。
書かきたいテーマは脳のう中ちゅうにあって早はやく文字もじ化かされることを待まっている。
頭あたまの動はたらきの調子ちょうしのよいときには、目白押めじろおし[1] で待まっているといってもそれほど言いい過いすぎではない状態じょうたいになる。
しかし、ひるがえって[2] 思おもうに、文章ぶんしょうをかくことは恐おそろしい。
書かくなどということは、恐おそれるべく、慎つつしむ[3] べきことである。
人ひとは、自分じぶんの持もっているものを文章ぶんしょう化かする。
それによって他人たにんを益えきする[4] こともあれば、世よに刺激しげきを与あたえ、問題もんだいを投とうずる[5] こともできよう。
けれども、ひとが「持もっている」物ぶつは高たかが知しれている[6] 。
「持もっていない」もののほうがはるかに多おおいのだ。
知識ちしき、思想しそう、表現ひょうげん力りょく、人格じんかく的てき感化かんか力りょく――どれをとってみても、各人かくじんの持もっているものは知しれている。
他人たにんを益えきするだの、問題もんだいを投とうずるだのと、楽天的らくてんてき[7] に構かまえてばかりはいられない。
書かくことは、おのれの足たらざる[8] ところを人ひとに示しめす行為こういである。
隠かくすより現あらわれる。
内うちにあふれるものが行間ぎょうかん[9] に読よみ取とれることもある代かわりに、内うちに何なにが欠かけているかが見みえすいて、読者どくしゃの気持きもちを寒々さむざむ[10] とさせることもある。
人ひとは、あまりにしばしば、書かいて自己じこの貧困ひんこん[11] を世よにさらす。
足たらざるを露呈ろてい[12] するだけではない。
思おもいの内容ないようを過不足かふそく[13] なく言葉ことばに表あらわすこと、これがまた容易よういではない。
事実じじつ関係かんけいの再さい構成こうせい[14] に手間てまどる[15] 、どこかにすき間ま[16] が残のこる。