日本の猫と言う文化现象に関する研究_
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日本的“猫文化”日本的“猫文化”日本,作为一个拥有丰富文化和传统的国家,以其独特的“猫文化”享誉世界。
在日本,猫被视为吉祥物和守护神,对于日本人民而言,与猫有关的元素随处可见,从传统艺术到现代生活,无一不展现出深深的猫情。
首先,猫在日本传统艺术中占有重要地位。
绘画艺术是一个典型的例子。
在日本的许多古代绘画中,经常可以看到猫作为主题或配角出现。
其中最著名的是大和绘派的代表作品《猫舐木贼》,创作于十三世纪。
这幅画展现了猫舔舐手指的场景,传达出温柔和希望的寓意。
此外,猫还是许多浮世绘(日本传统木刻版画)的主角,如喜多川歌步斋的《世界名猫百图》,描绘了100种不同品种的猫,展示了猫的各种可爱姿态,深受人们喜爱。
与传统艺术相伴随的是许多神话故事和传说,其中猫扮演了重要的角色。
日本流传着一种古老的传说,称为“猫卷怪谈”。
这个传说中,猫被描绘成会进行对话和施魔法的神秘生物。
根据传说,猫在夜晚会谈论人类的事情,并可以通过瞬间移动来帮助人类。
从这些故事中可以看出,日本人民深信猫能够给人们带来好运和祝福。
除了艺术和传说之外,日本的日常生活中也充满了猫的身影。
这是因为日本人普遍认为猫是招财和幸福的象征。
在传统日本的商业街上,常可以看到店铺门前栖息着一只招财猫(也称为“幸运猫”)。
这种猫形态的摆件,常常手挥财宝,或精致地制成陶瓷、塑料等材质,受到人们的喜爱并被视为吉祥物。
此外,日本的许多寺庙和神社都以猫作为守护神,人们常常在这些地方供奉猫的塑像,祈求好运和健康。
除了传统文化,现代日本的流行文化也与猫息息相关。
在电视、电影和动画片中,猫常常被描绘成让人感到温暖和幸福的角色。
著名的卡通猫“大雄的秘密道具馆”和“银魂”等作品,以及音乐剧“猫”,都受到了广大观众的喜爱。
此外,日本的许多网红猫也在社交媒体上积累了大量的粉丝,被人们称为“网红猫”。
值得一提的是,日本还有各种专门为猫而设的咖啡馆。
这些咖啡馆内部装饰、桌椅、餐具等都以猫为主题,顾客可以在享受咖啡的同时和可爱的猫咪们亲密接触,这些咖啡馆受到了各年龄段人们的青睐。
日本人奇怪地居然把猫当作神来拜很多人都知道发财猫来自日本,在日本生活多年,我发现日本人对于猫的确有特殊的感情,可以说日本有独树一帜的猫文化。
日本人对猫的喜爱达到了什么程度?为什么日本人对猫如此钟爱,有何特殊的原因?闲暇之余我多方走访、观察,自认为探得日本猫文化一二。
给猫上“猫身保险”在日本,猫是高贵的,有神性的,猫得到人类各种细致的呵护和照顾,各种爱猫产品、爱猫服务数不胜数。
去年年底,一位日本朋友要去中国旅游,告诉我最大的“苦恼”是出门的时候舍不得家中的“爱猫”。
他提前给“爱猫”在东京成田机场附近预约了4天“宠物宾馆”,这个宠物旅馆可以让猫主人通过电脑摄像头每天看见自己的猫,每天费用1万6000日元。
很多日本猫经常光顾猫美容店。
据悉“美猫套餐”——洗澡、剪指甲、剪毛大约要花6万日元。
在超市里面,“猫食”琳琅满目,不仅有种类繁多的“猫食罐头”,还有各种各样的“猫米饭”、“猫饮料”。
在一家有2000只猫的宠物店,我了解最便宜的猫一只也要2万日元,贵的则在数十万日元。
更让我惊奇的是,在这样的宠物店里购买了猫之后,还要立即上“猫身保险”,每年4万日元。
这样,猫出了什么健康问题,都可以送到宠物店里或者宠物医院治疗。
有的日本殡葬公司,专门提供为猫狗宠物举办葬礼的服务;有的日本寺院内,专门有“猫塚”——猫的墓地,供人凭吊。
这样看来,一只猫在日本出生后,生老病死都有保障。
猫能带来财富和姻缘在日语里面,有一句话叫做“神佛各奉”,说的是神社和寺院各自尊奉自己信仰的神灵。
比如说,日本全国3万多个稻荷神社里面尊奉的狐狸,就不会供奉在寺院里面。
但是,对猫则有所不同了。
如今,在东京的“今户神社”,可以在拜殿前看到两只巨大的招财猫。
这里还出售两只招财猫联结在一起的“结缘猫”,有斑块的代表男神,纯白的代表女神。
这两只猫举的都是右手。
通常,举右手是表示能招来财富,举左手是表示能招来客人。
而东京世田谷的豪德寺俗称“猫寺”,寺内遍地是参拜者供奉的招财猫,里面到底有多少只猫,居然无法准确统计,有点像中国“卢沟桥上的狮子——数不清”了。
要旨一つの民族の文化はこの民族の言語と相互に依存していて、そして民族文化の発生と発展、ひいては言語自身に影響ができる。
日本の文化の中で、文学作品のみならず、民間の伝説や世界で重要な地位を占めた漫画などから、猫の影を見ることができる。
そして、日本語の中では猫と関係があることわざと語彙が多いです。
どうして日本の民族は猫に偏愛を持っているか?猫がやさしくてかわいくておよび神秘でよく変わる性質は日本語のあいまいな表現と共通点があるかも知れない。
したがて、文章は「猫文化」という独特な視角を通じて、日本文化のきわめて魅力がある一面を考察していきたい。
同時に猫文化のため、生じた語義の変化ないし原因を探究して、これによって日本民族の独特な感受性とユーモアに富んで事物を言い表す言語特色を掲示する。
キーワード:日本民族;猫文化;言語摘要一个民族的文化与这个民族的语言相互依存,而民族文化的发展,将影响到语言本身。
日本文化中,无论是文学作品,民间传说,还是在世界上占有一席之地的漫画,我们都可以从中窥视到猫的影子。
除此之外,日语中有也许多与猫有关的谚语,词汇。
为什么日本民族对猫独具偏爱呢?这也许因为猫的温柔可爱以及神秘善变与日语的暧昧表达有一定的共同点吧!因此,文章试着透过“猫文化”这一独特视角,去展现日本文化中极具魅力的一面。
同时对因文化的折射而产生的语义变化乃至语源进行探究,从而揭示日本民族独特的感受以及善于采用诙谐生动的手法表达事物的语言本色。
关键词:日本民族;猫文化;语言日本文化における猫の役柄1. はじめに古来、猫と人類は一つの家の軒下に同棲して、猫は昔しからすでに日本人生活中の重要な成員になる。
日本には8の百万個の猫がある。
少数の捨てられた猫を除いて、猫が受け取れる礼儀と待遇はすでに豪華の地位に到達する。
たとえば:日本で猫にはペット病院があって、銭湯、旅館、まだ葬式会社があり;ミスコンテストの猫大会はほとんどに毎月に1回を行う。
高等教育谚语是广泛流传于民间的言简意赅的短语,多数反映了劳动人民的生活实践经验,是劳动人民在长时间的劳动生活中总结与创造出来的文化财富,是民族智慧的结晶。
在谚语中,生动的体现着该民族特有的文化和历史。
因此,要想搞清楚谚语所表达的含义,仅凭语言方面的解释是远远不够的,必须还要了解文化方面的相关知识。
动物与人有着密切的关系,有关动物的很多谚语也能体现出人类的感情及思想活动。
中日两国都属于汉字文化圈,关于猫的谚语却大相径庭,体现出两国人民对猫所具有的不同情感。
从古至今,日本人对猫的喜爱已经逐渐形成一种“猫文化”,渗透到日本人生活的各个方面。
文学作品中最有名的是夏目漱石的《我是猫》。
赋予猫人的性格,从一只猫的角度观察周围的生活,表达对社会的不满。
动漫作品中《哆啦A梦》憨厚的猫形象可以说是代表了一代人童年的印记。
在普通日本老百姓的生活中,猫不只是一个宠物,甚至已经成为家庭的一员。
汉语中关于猫的谚语基本是从猫抓老鼠这一功能属性出发,而日语中猫的谚语不但有这一方面的谚语,也有很多是关于猫本身的面部特征和生理特征的。
这也能看出日本人的观察入微和对猫深深的情感。
本文从中日两国关于猫的谚语特征的异同来分析其形成原因,从而进一步窥探两国文化的差异。
一、相同点1.体现猫抓老鼠这一生理特征(1)日语中的相关谚语猫の額にあるものを鼠が狙う:猫和老鼠自古以来是天敌,老鼠瞄上了猫额头上的东西,这完全是不可能实现的事。
(2)汉语中的相关谚语猫抓老鼠,跑不了。
2.由猫的生理属性延伸出来的谚语(1)日语中相关谚语猫の魚辞退:鱼是猫最喜爱的食物,虽然一时忍住了,拒绝了自己最爱吃的东西,但是过不了多久还是会本性使然,继续吃鱼的。
(2)汉语中相关的谚语狗改不了吃屎,猫改不了偷腥。
3.由猫的魔性引申出的谚语(1)日语中相关谚语a.猫に九生あり。
b.猫を殺せば七代崇る。
(2)汉语中相关谚语a.猫有九条命。
b.九命怪猫。
4.由人对猫的负面印象而延伸出来的谚语(1)日语中相关的谚语a.猫は三年の恩を三日で忘れる:养猫三年,三天就忘。
日本的猫文化猫是日本民族最喜爱的宠物,在日本人心目中有着特殊的地位。
日本人喜欢借助猫来表达自己的感受,在长期的生活中逐渐形成了独树一帜的猫文化。
从关于猫的很多传说故事、文学作品中可以看出猫文化的发展及日本人独特的爱猫情结。
日语中受猫文化影响的词语、惯用句不胜枚举。
这些表达方式沿用了猫的一切特性,生动形象、诙谐幽默,而且它们的使用频度极高。
通过学习日本的猫文化,可以使我们对日本人的社会文化和生活习性有更深一层的了解。
1.日本人的猫情节所谓日本人的猫情节,就是日本人对猫的独特的情感。
虽然在世界范围内喜欢猫的大有人在,但是像日本民族那样将喜欢之情表现在生活的方方面面的还为之甚少。
在猫传到日本的初期,由于数量有限,而且身负保护经书免受鼠类啃食的重责,所以在奈良时期,只有皇室才有饲养猫的权利。
也正因如此,当时日本民族是以崇拜和敬仰之情来对待猫的。
直到明治时期,饲养猫才开始普及和盛行,据当时的统计仅仅东京市内养猫就有25568只。
从此,日本人的生活就开始与猫息息相关,也在日常生活中创造了大量与猫相关的语言, 例如,在前世纪初期,文坛巨匠的夏目漱石的长篇小说《我是猫》,就掀起了日本猫文化的一次浪潮。
另外,日语短语和惯用语等中使用猫的例子不胜枚举,都是大众所喜爱的表现形式。
到了近现代,日本人对猫的喜爱之情表露又体现在了另外一个方面,那就是动漫。
其中最有代表性的就是一只叫做「ドラえもん」(机器猫、叮当猫)的来自未来世界的、具有超能力的,能够帮助小朋友实现愿望的胖猫。
机器猫虽然是以猫为原型的卡通形象,但是创作者将其想象力发挥到了极致,颠覆了传统的猫的形象。
在他的笔下,机器猫是蓝色的,体态臃肿,喜欢吃铜锣烧,最怕老鼠,而它肚子上的那个口袋,装满了各式各样的机器,也帮助孩子们将天马行空的想象变成了现实。
竹蜻蜓放到头顶就可以带你飞上蓝天;任意门就可以带你到任何你想去的地方;还有可以复制零食的机器,可以代为写作业的机器……除了机器猫之外,像《猫之报恩》里面对猫王国的描述,向人们展示了另外一个猫的世界。
はじめに『吾が輩は猫である』という作品は、夏目漱石の代表作として皆に認められる。
猫の瞳を通じて世界を見るという特徴を持って、国内外にいい評判にされた。
日本人は昔から猫に対して特別な感情を持って、これは彼らの生活の中でいろいろな面から現れて、さらに猫文化になった。
文学だけではなく、映画界もいろんな猫キャラクターを出った。
なぜ日本人は猫に対してそうなに感情を持っているのか?なぜ猫文化が日本でそうなにはやっているのか?日本文化を研究する人は少なくないけど、猫文化を研究する人は殆どいない。
本論文は、まず、現代社会の中の新しい猫文化、文学作品の中の猫キャラクター及びアニメと映画の中の猫キャラクターという三つの方面から日本猫文化の表現を見る。
それから、招き猫の起源と猫又伝説を通じて、日本猫文化の起源を分析する。
最後に日本文化の特性を深く理解するように、猫文化と仏教性の関係を研究する。
本論文を書くには、多くの資料を集め、日本文化の仏教性を分析したいと思っている。
摘要日本人的自然观是为世人所熟知的,日本人热爱自然,崇拜自然,这一方面也体现在对动物的爱护上,但是只有猫在日本人的心中成为了一种特别的存在。
为什么这样说呢,因为招财猫最早出现在日本,日本人相信它能招财纳福,商家希望招财猫能给自己带来更多利润,寺院希望也它能给寺里带来更多的香火。
足见日本人对猫的喜爱。
但是另一方面,又可以在《日本灵异记》以及《百鬼夜行抄》这两部作品中找到猫妖的传说,生前被虐待的猫,死后化为鬼怪复仇,被称为“猫又”。
从这里就可以看出,日本人对猫的感情不只是喜爱,还有敬畏。
正是由于日本人对猫抱有着这样特殊的感情,才使之成为了一种文化,本文里称之为“猫文化”。
本文拟定以日本猫文化的表现和起源为中心展开讨论。
第一部分:主要从现代社会中的猫文化、文学作品中的猫形象以及动画影视中的猫形象三方面来详细描述日本猫文化的表现。
第二部分:从招财猫的起源和《日本灵异记》中记载的猫又传说来研究日本猫文化出现的原因即猫文化的起源。
日本の猫と言う文化現象に関する研究_摘要由于猫善于捕捉老鼠的天性,在日本的奈良时期,为了防止佛教经书遭鼠类破坏,猫和佛教经书一起经由中国传入日本。
在中国不受人待见的猫在日本却是十分受欢迎的,在日本人心中有着特殊的地位。
日本人在长期与猫相处中,借助猫来表达内心感受,创造了大量以猫为原型的文学艺术形象,例如夏目漱石的《我辈是猫》、招财猫、机器猫等等。
可以说,无论在文学上还是生活中,“猫”都占据着极为特殊的位置,已形成一种猫情结。
本论文从猫情结的产生原因及影响来分析该现象,以加深对日本文化特别是猫文化的理解。
关键词:猫文化民族性言葉(闲寂)影响文学作品要旨猫は鼠の生まれつきの天敵であるから、日本では、奈良の頃に、仏教の経典を守るために、中国から日本に渡来したと言われている。
中国で人に嫌悪される猫は日本において大変な人気があり、日本人の心の中においても特別な地位がある。
特に日本人は猫と付き合う間に、猫によって、本音を吐いて、猫をモデルにして、たくさんの文学芸術形象を創造し、たとえば夏目漱石の『吾輩は猫である』とか、招き猫とか、ドラえもんなど挙げられる。
文学上でも生活上でも、「猫」はきわめて特殊な位置を占めと言われ、すでにおひとつの猫情節になった。
本論文は猫情節の形成した原因と影響から、その現象を分析することを通じて、日本文化、特に猫文化への理解を深めたい。
キーワード:猫と言う文化民族性言葉影響文学作品目次摘要 (ⅰ)要旨 (ⅱ)1、はじめに (1)1.1、先行研究 (1)1.2、研究の方法、目的及び意義 (2)1.3、「猫文化」とは (2)2、文学作品や言語、アニメなどに出てくる猫のイメージ (3)2.1、ことわざや慣用語にに出てくる猫のイメージ (3)2.1.1、猫に関する言語 (3)2.1.2、言語に対しての影響 (4)2.2、文学作品と民間伝説の中の猫 (5)2.2.1、『吾輩は猫である』から見る文学作品の猫 (5)2.2.2、民間伝説の中の猫の像 (6)2.2.2.1、恩に報いた猫 (6)2.2.2.2、猫又 (6)2.3、アニメに出てきた猫 (7)2.4、生活における猫---招き猫を例に (8)2.4.1、招き猫の由来 (8)2.4.2、日本人の生活に対しての影響 (9)2.5、日本における猫のイメージのまとめ (10)3、猫と言う文化を形成した原因分析 (12)3.1、稲作文化 (12)3.2、民族性 (12)3.3、宗教性 (13)3.4、美意識 (13)3.4.1、小さいもの美しい (13)3.4.2、閑寂 (14)4、終りに (16)注 (17)参考文献 (18)謝辞 (19)1はじめに日本文化の中において、「猫」はすでにひとつの文化現象になるほど、きわめて特殊な位置を占めている。
というのは、諺や慣用語だけでなく、物語や文学作品にもよく猫に関するものが出ている。
さらに、アニメにも猫をイメージとしたドラえもんというキャラクターが生まれ、多くの人に好まれている。
このように、猫はただ動物という属性を乗り越えて、日本文化の中に深く根付けられていることは注目しなければならないことである。
ただ、この猫という文化現象は一つの現象とするだけ捉えるのではなく、この現象の形成原因や、日本における猫のイメージと国民性とのかかわりを深く掘りだす必要があると考えている。
本論文は、まず猫という文化現象を点描し、その形成原因や影響などを分析した上で、この猫という文化は何を意味しているのか、文化と国民性とはどんな関係を持っているのかを探ってみたいと思う。
1.1先行研究猫は日本人の心の中において特別な地位がある。
猫という文化に関する研究もたくさんある。
趙玉柱は日本の猫に関する諺をまとめて紹介した。
⁽¹⁾韩维霞の『日本の招き猫文化』は伝統的な招き猫の由来と形成から招き猫文化を紹介した。
⁽²⁾また、张秀华の『日本文化中的猫情节及其文化折射』は猫文化の形成と文学の中の地位から、その文化の魅力を示すと共に、言語に影響を与えることを研究した。
⁽³⁾そのほかに、李志芳と刘慕云の『日本民间故事中“猫”的形象』は民間伝説を通して、猫の両面性や女性との関係を紹介した。
⁽⁴⁾先行研究では、「猫」という文化の特徴をちゃんと捉えており、その文化を持っている魅力を分析している。
これらの研究は本研究には多く示唆性を持っている。
ただ、いままでの研究はほとんど一つだけの視点からおおざっぱに説明しただけで、「猫」という文化現象を一つのシステムとして捉え、詳細とした分析をしていない。
これは本研究で深めたいことである。
1.2研究の方法、目的及び意義本論文は先行研究を基盤として、民間伝説、文学、ことわざ、慣用語、アニメの中の猫のイメージを一々紹介し、猫という文化を形成した原因とその影響を分析し、この文化現象と日本人の好み、日本人の国民性などとの関連性を探りたい。
なお、この研究は日本語を学んでいる学生にとって、日本文化を深く理解させることに大変意義があると考えている。
本論文は先行研究を基盤として、猫に関する資料の収集、整理、分析したうえで、言葉や生活などの応用事例を挙げた上に、なぜこんな文化現象を持つのか、日本人と好みとどんな関係があるのかを分析する。
なお、この研究は、文化現象だけを述べるだけでなく、猫という文化を日本文化への理解を深めるための一つの切り口としたい。
1.3「猫文化」とは「猫文化」は有名な日本人の学者によって定められた定義は見つかっていないが、日本人の生活には一つの文化現象として存在としており、特に韩维霞などの中国国内の学者は8年前(2005年)発表した論文には「猫文化」という言葉を使っており、近年「猫文化」は中国の学者の間に一つの言葉として定着し、多く使われるようになったのは事実である。
本論文に置いては、「猫文化」を否定したいという意味はなく、むしろこの文化を現象として捉えられると考えている。
そこで、本論文に置いては、基本的に「猫という文化」という言葉を使い、主に言語や文学作品、生活における猫の文化現象を指す。
猫という文化は一つの文化現象になっているのは、日本人が長期の生活では猫を借りて自分の感情を表したり、猫に素晴らしい憧れを託したり、猫を借りて重苦しい気分をぶちまけたりしているからである。
2文学作品や言語、アニメなどに出てくる猫のイメージ2.1ことわざや慣用語にに出てくる猫のイメージ2.1.1猫に関する言語言語は文化のキャリアで、また文化によるものである。
猫と言う文化を知るために、猫に関する言語を知なければならない。
日本人が長期の生活では猫を借りて自分の感情を表したり、猫に素晴らしい憧れを託したり、猫を借りて重苦しい気分をぶちまけたり、たくさんのことわざや慣用語を作り出す。
次に掲げるいくつかのことわざや慣用語を見てみよう。
猫の手も借りたい(非常に忙しく手不足で、どんな手伝いでもほしいことのたとえ)猫に小判(価値があるものも、その価値がわからない人には何の役にも立たない)猫に鰹節(好物を近くにおいてはゆだんのならないことのたとえ)猫糞(猫は糞をしたあと後ろ足で土砂をかけて隠すことから、悪事を隠して素知らぬ顔をすること。
また、落とし物を拾って黙って自分のものにしてしまうこと)猫の額(猫の額が狭いことから、面積の狭いものを表す)猫の眼のよう(猫の目は明るさによって瞳の大きさが変わるため、移り変わりが激しい事を例えて言う)猫の首に鈴を付ける(一見すると名案でありながら、実効するのが極めて難しいことのたとえ)猫柳(カワヤナギの季節の愛称。
花穂の銀色が猫を思わせるのでいう)猫はトラの心知らず(心の小さい人は夢を持ち人の心知らない)猫かぶり(本性を包み隠し、おとなしそうに見せかけること)猫騙し(相撲の立合いで、相手の目の前で両手を打ち合わせて相手を驚かす奇襲技)以上のことわざや慣用語を通してみれば、日本人が猫の外見や習性や生理特徴などにより、猫はプラス意味での「愛」とマイナス意味での「憎」の気持ちを表している。
生活の中に猫をペットとして飼っているだけでなく、猫に特別な感情が込められているからこそ、たくさんのことわざや慣用語が作り出されてきたと考えている。
さらに言えば、猫が慣用語の中にこんなに多く使われ、定着するのは珍しいことで、日本しか見られない文化現象と言っても過言ではないと思う。
2.1.2言語に対しての影響一般的に、言語はその国の文化の中で誕生し、何らかの形でその国の文化を反映し、その国の文化を伝える媒体でもある。
言語と文化が切っても切れない関係があり、もし文化の烙印を押されれば、言語も生き生きで豊かになる。
以上に述べたように、猫は日本人の心の中で極めて特殊な地位があるので、日本語で猫文化から影響を受けた連語や慣用語などがほかの動物が比べると明らかに多い。
⁽⁵⁾実は、これは猫文化が言語においての表れである。
猫の外見や習性や生理特徴などから作ったことわざや慣用語は日本語をもっと生き生きとしており、なかなか面白く物を語っているものもある。
同時に、言葉から日常には身近に存在する猫に対する連想は、割合共鳴を呼べやすい。
また、猫に関する言語を通して、日本民族の好みや生活スタイルや考え方など文化特徴をもっと深く了解することができる。
たとえば、「猫ばば」といった言葉は猫は糞をしたあと後ろ足で土砂をかけて隠す生活習性によって、悪事を隠して素知らぬ顔をすることを暗喩する。
このような表現形式は生き生きしているだけでなく、日本人の生活の中によく現れている曖昧な心理にも相応しい。
だから、たくさんの言葉は「猫という文化」の烙印を押される一方、猫という文化を発展させることにもつなげられている。
2.2文学作品と民間伝説の中の猫2.2.1『吾輩は猫である』から見る文学作品の猫『吾輩は猫である』は夏目漱石のデビュー小説である。
主人公の「吾輩」は中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である。
筆者はこの普通の猫に人の思惟を与えられ、猫を擬人化し、「吾輩」が毎日の普通の生活における見聞を通して明治時代の歴史絵巻を示している。
「吾輩」は猫の美意識とロジックから、自ら尊大で珍野一家や、そこに集う彼の友人を風刺し、強い「猫族中心主義」を描いている。
たとえば、「吾輩もこの頃では普通一般の猫ではない。
」「こんなところを見ると、人間は利己主義から割り出した公平という念は猫より優っているかも知れぬが、智慧はかえって猫より劣っているようだ。
そんなに山盛にしないうちに早く嘗めてしまえばいいにと思ったが、例のごとく、吾輩の言う事などは通じないのだから、気の毒ながら御鉢の上から黙って見物していた。