派遣社员职前教育 - 近畿情报システム产业协议会(KISA)
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契約社員(日勤社員・パートタイマー)就業規則この規則は、株式会社サンセイ(以下会社という)における職場秩序を維持するため、従業員の守るべき服務規律及び労働条件の基準を定めたものである。
第1章総則(法令との関係)第1条従業員の就業に関する規定は、法令に定められたもののほか、この規定の定めるところによる。
(法規的効力)第2条会社は従業員に対し、この規則の周知徹底をはかる。
従業員はこの規則を知らないことを理由として違反の責めを免れることはできない。
(従業員の定義)第3条この規則において従業員とは、第5章に定める手続きにより労働契約をなし、会社の業務に従事するもののうち、日勤社員及びパートタイマーをいう。
日勤社員とは、1日の実働時間が7時間30分または8時間で1週あたりの勤務日数が5~6日の契約社員、パートタイマーとは、日勤によらず勤務する契約社員をいう。
パートタイマーの労働時間については労働契約に定めるものとする。
2.従業員のうち、労働者派遣法に基づく派遣労働に従事する者を派遣従業員とし、その職務および就業条件については、就業規則によるほか、別に定める派遣労働者規則によるものとする。
(従業員の職責及び義務)第4条従業員は諸規則ならびに義務上の指示命令に従い、職場秩序の保持に努め互いに人格を尊重して誠実に職務を遂行しなければならない。
従業員は会社の体面・信用を重んじ、職務上の機密を洩らし、あるいは会社の不利となることを行ってはならない。
第2章職制(職制)第5条会社の業務運営のため、職制及び業務分掌は別に定める。
(役付)第6条前条の職制に基づいて、次の役付をおく。
主任・班長 必要に応じて、副主任・副班長をおくことがある。
(役付の任務)第7条役付の担当業務の責任者として、所属長の命令をうけ、所属従業員を掌握してその職務を指導し、能率の向上を図り、担当業務の完遂を期さなければならない。
業務の遂行に当っては、所属長の意図を理解し、これを自己の職場に適応させるとともに、所属従業員の分担業務に対する意見または希望を充分述べさせる機会を与えるよう心がけなければならない。
招募志愿翻译者!财团法人香川县国际交流协会为帮助居住在香川县内并且日语表达有困难的外国人,促进国际理解与和睦相处,特实施志愿翻译等的派遣项目。
目前正在招募能够参加志愿活动的人员,欢迎您积极应征报名。
1.志愿者的活动内容?明白了。
不要紧的。
2.志愿活动的流程?(以口译志愿者为例)①3、参加志愿者活动所需具体条件?1.志愿者不从事需要高度专业知识的活动、有被感染危险的活动、以营利为主要目的的活动,以及其他不适宜志愿者从事的活动。
2.志愿者活动所需交通费和礼金,由提出派遣请求的医疗机构等支付。
3.礼金1小时1,000日元、交通费是实际所花费的费用(如使用自家轿车,标准是每10公里200日元)。
4.为以备因参加志愿者活动而发生的志愿者人身事故,协会加入了保险。
5.被派遣的志愿者,伴随其志愿活动而产生的医疗及司法责任,由提出派遣志愿者请求的单位等承担。
6.当香川县内发生灾害,有紧急需要时,有可能向县、市町提供登记资料中的相关信息,由县、市町直接委托志愿者,在该受灾区为受灾外国人提供口译或笔译的志愿活动。
4.如何参加志愿活动?参加志愿者活动需事先进行登记。
(但登记之前,需参加另行通知的集中研修。
)填写另附的「志愿者登记申请书」、用电子邮件或传真发送到财団法人香川县国际交流协会(tel087-837-5908)。
邮寄地址:〒760-0017 高松市番町一丁目11-63 アイパル香川財団法人香川県国際交流協会「通訳等ボランティア派遣事業担当」あて电子邮箱:toroku@i-pal.or.jp/ FAX:087-837-5903(表1)翻译志愿者派遣活动志愿者登记申请书(新规定・继续)公元20年月日财団法人香川县国际交流协会专务理事兼事务局长●在登记之前,您是否同意下述条件? □是□否①进行志愿者登记,首先需要完成协会制定的集中研修。
同时登记的项目(除姓名、性別、年令、住址、連絡地及过去的登记状况以外)将被公开,以共日常活动使用。
里山キッズレンジャー(No.54)とキッズキッチン(No.10)のイメージ画像平成27年6月11日(15-13号)各位株式会社西武ホールディングス「西武グループこども応援プロジェクト」“お子さまが主役”となって新しいことに“挑戦”!!~夏休みを応援するさまざまなプログラムを全国各地で開催~西武グループでは、「お子さまの健やかな成長」と「ご家族の大切な思い出づくり」を目的として、西武グループの多種多様な事業特性を活かし、お子さまにさまざまな体験をしていただく「西武グループこども応援プロジェクト」を2010年より各地で開催しております。
今夏は、昨年の“挑戦”に加え、“お子さまが主役”をテーマとして、職業体験や日々の生活や学校では経験できないさまざまな体験企画を62プログラム(6月11日現在)ご用意いたしました。
いずれのプログラムも、お子さまの「自らやりたい」「自分で決めたい」という自立心を刺激し、“お子さまが主役”となってさまざまなことに挑戦できる場をご用意させていただくことで、お子さまの成長をサポートできればという思いを込めて企画をいた以上のように、西武グループならではのバラエティーに富んだプログラムをご用意いたしました。
ぜひお子さまの夏のよい想い出作りにお役立てください。
なお、本リリース発表以降も新たな企画を随時以下のWebサイトにてご案内してまいります。
各プログラムの詳細についてはWebサイトまたは、各施設にお問合せください。
西武グループでは、今後も経営方針であり、また社員の行動指針として定めたグループビジョンのスローガン「でかける人を、ほほえむ人へ。
」に基づき、さらなるサービス向上に努めてまいります。
http://www.seibu-group.co.jp/kodomo-support/。
西日本中国研修生派遣企業協会 事務局中国国際技術智力合作公司 日本支社 構内 〒598-0048 大阪府泉佐野市りんくう往来北一番 りんくうゲートタワービル 1902 室 TEL: 072-460-1688 FAX: 072-460-1686Mail:info@ HP:/最寄り駅:りんくうタウン駅(南海電車・JR 阪和線)西日本中国研修生派遣企業協会West-Japan Chinese Trainee Dispatch Company Association2009 年版Memo21Memo西日本中国商会研修生派遣企业协会 简介鉴于中日两国研修事业的合作日益发展的新形势, 在中国驻大阪总领事馆和中国∙中日研修协力机构的共 同倡导下,西日本中国研修生派遣企业协会于 2005 年 7 月 20 日在大阪成立。
协会的宗旨是:督促行业自律,交 流信息经验,促进市场发展,维护研修生和派遣企业的 合法权益。
目前, 向西日本地区派出研修生的中国∙中日研修协 力机构的会员企业和非会员企业超过百家以上, 研修生、 实习生总数也超过 2 万人。
由于制度本身的欠缺和操作 中的诸多问题的发生,研修生投诉、接受单位受到惩罚、 派遣企业失去市场的事例屡见不鲜。
西日本中国研修生派遣企业协会的责任就是在中国 驻大阪总领事馆和中国∙中日研修协力机构的支持和指 导下,依照中日两国法律、法规,团结协会会员,采取 最稳妥的办法,将派遣后的隐患消灭在萌芽之中,从而 最大限度地保护研修生、派遣企业和接受单位的权益。
让研修生派遣事业为今后中日两国的经济发展起到更大 的促进作用。
西日本中国研修生派遣企业协会 会长 張俊201西日本中国研修生派遣企業協会概況Memo中日両国研修事業の協力合作が頻繁に行われている情 勢により、中華人民共和国駐大阪総領事館と中国・中日 研修協力機構の共同提案のもとで、西日本中国研修生派 遣企業協会が 2005 年 7 月 20 日、大阪にて設立されまし た。
社会教育主事派遣要綱(趣旨)第1条この要綱は、市町村における社会教育行政及び生涯学習振興行政の推進を図るため、島根県教育委員会(以下「県教育委員会」という。
)が市町村教育委員会に対して行う社会教育主事(社会教育主事補を含む。
以下同じ。
)の派遣に関し、必要な事項を定めるものとする。
(名称)第2条前条の県教育委員会が市町村教育委員会に派遣する社会教育主事(以下「派遣社会教育主事」という。
)の市町村教育委員会における職名は、社会教育主事とする。
2前項の規定にかかわらず、県教育委員会及び市町村教育委員会は、派遣社会教育主事という名称を通称として用いることができる。
(職務)第3条派遣社会教育主事は、緊急な課題である次の事項に重点を置きながら、派遣先市町村教育委員会において社会教育行政及び生涯学習振興行政に関する事務に従事するものとする。
(1)家庭、学校及び地域が連携協力した社会教育事業の推進(2)島根の地域の特性を生かしたふるさと教育の推進(3)広域的な市町村の枠組みの拡大に対応した地域社会における人づくり、地域づくりの推進(派遣)第4条派遣社会教育主事の派遣を求める市町村教育委員会は、派遣申請書(様式第1号)を県教育委員会に提出しなければならない。
2県教育委員会は、前項の派遣申請に基づき、必要と認めたときは、当該市町村教育委員会に派遣社会教育主事を派遣するものとする。
(派遣の要件)第5条県教育委員会が前条の規定により派遣社会教育主事を派遣する市町村教育委員会は、次に掲げる要件を満たさなければならない。
(1)当該市町村教育委員会に、自らの任用に係る社会教育主事が置かれていること。
(2)県教育委員会が市町村教育委員会に派遣する派遣社会教育主事が1の市町村教育委員会に2人以上である場合にあっては、当該市町村教育委員会に自らの任用に係る社会教育主事が2人以上で別に定める数以上に置かれていること。
2前項第1号の規定にかかわらず、派遣社会教育主事の派遣期間中に当該市町村教育委員会の自らの任用に係る社会教育主事を置くことが確実であるときは、派遣することができるものとする。
エチオピア現地調査面談者リスト面談先 面談相手在エチオピア日本大使館 泉堅二郎大使、 石塚広志外務事務官、 東堅治郎書記官、 三保木悦幸書記官、Mr. TamiratJICAエチオピア事務所 斎藤直樹所長、 神公明次長、 本間譲所員、 井上所員、 東企画調査員、徳田由美企画調査員財務経済開発省 Mr. Hailemichael Kinfu (Head of Bilateral Cooperation)、Ms. Asnakech Teferra (Team Leader of Asia, Australiasia and the Middle EastDesk)、Mr. Gebremedhim (Japan Desk)首相府 Mr. Neway Gebreab (Economic Advisor to Prime Minister)内務省 Mr. Lulseged Ageze (Head for Emerging Regions Development and Pastoral areaDevelopment)、Dr. Mohammed A. Hagos (Federal Project Coordinator / Manager of PastoralCommunity Development Project)キャパシティビルディング省 Mr. Tefera Walwa (Minister)外務省 Mr. Addis Dilnessa (Acting Director General、 Asia, Australiasia & Middle East)、Mr. Gebreselassie (Head of Asia Division)、Mr. Yelebu (Second Secretary of Asia Division)教育省 Mr. Sitotaw Yimam (Head of Planning and Program Department)、Mr. Assefa Demeke (Head of Engineering, Educational Media Agency)、Mr. Alemayehu Worku (Senior Expert, ESDP & Planning Department)、Mr. Baye Denekew (Project expert)保健省 Dr. Girma Azena (Head of Planning & Programming Dept., Ministry of Health)、Dr. Alemeyelu Seifu (Head of Disease PC Dept., Ministry of Health)、Dr. Almaz G. Senbet (AFP Survey Coordinator, Disease PC Dept., Ministry ofHealth)、Dr. Tesfanesh Zelen (FMPM/FHD)、Ms. Tiruwork Tapesse (IDSK Team)、Ms. Tschaynerh Messele (Director, EHNRI: Ethiopia Health and Nutrition ResearchInstitute)、Ms. Berhane Beyene (Head of National Polio Laboratory, EHNRI)、Dr. Asndcew Yigzow (EPI)、Ms. Sssefu Lemlem (EPI Coordinator)、Dr. Assefu Lemlem (EPI Coordinator)農業農村開発省 Ms. Asfer Estifanos (Head Planning & Programming Department)、狩俣茂雄専門家水資源省 Mr. Mohammed Abdulweheb (Economic Advisor to the Minister)、Mr. Abera Mekonnen (Chief Engineer)、Mr. Gulilat Berhane (Head of Planning and Programming)、Mr. Teferra Assefa (Head of Civil Service Reform)、Mr. Yohannes (G/Medhin, Head of Urban Water Supply and Sanitation)、Mr. Teshome Adugna (Development Cooperation Team Leader)、Mr. Getachew Abadi (Head of Rural Water Supply and Sanitation)、Mr. Markos Tefera (Head of Groundwater Development and Water Supply TrainingCentre)インフラ省 Mr. Mengistu Tefera (Head of Strategic Department, Ministry of Infrastructure)、Mr. Girma Bire (Project Coordinator EEPCO: Ethiopia Electric Power Corporation)、Mr. Abebe Belayneh (Director/General Manager, ETC: Ethiopia TelecommunicationCorporation)、Mr. Abdulhofrz Ahmed (Division Manager, ETC)、Mr. Daniel Mengestie (Branch Chief, ERA: Ethiopia Road Authority)道路公社 Mr. Bekele Negussie (Manager, Planning & Programming Division)iオロミア州政府 Mr. Juneydi Sado (President)、Dr. Mesresha Shewarega (Head of the President Office)、Mr. Alemeyehu Timuru (Water Resource Development Bureau Head)、Mr. Berhanu (Deputy Head of Finance and Economic Development Bureau)、Mr. Biffa Bedada (Division Head of Rural Land Administration, Natural Resources andIrrigation in Agricultural and Rural Development Bureau)、Mr. Belete Negesse (Education and Capacity-building Bureau)、Mr. Teshoma Lamma (Team Leader)、 他6名UNDPエチオピア事務所 Mr. Madibo I. Toure (Resident Coordinator)、原田陽子氏、 他2名世銀エチオピア事務所 Mr. Herbart K. Acquay (Portfolio Manager)EUエチオピア事務所 Mr. Rene Van Nes (Economic Advisor)UNICEFエチオピア事務所 Mr. Bjorn Ljungqvist (Country Director)、Mr. Bruno Maes (Deputy Country Director)、Ms. Yodit Sahkemariam (Project Officer, EPI)、Mr. Robert Ondrusek (Project Officer, Capacity Building in Planning, Monitoring andEvaluation)USAIDエチオピア事務所 Mr. John McMahon (Head of Business, agriculture and trade)、Mr. Admit Zerihun (Macroeconomist)、Mr. Tadelle Gebresellassie (Food Security Manager)GTZエチオピア事務所 Mr. Ernst-Axel Momber (Country Director)、Mr. Eckart Bode (Deputy Director)DFIDエチオピア事務所 Mr. Paul Ackroyd (Head of DFID Ethiopia)CRDA (Christian Relief and Development Association) Ms. Semira Alhadi (Deputy Executive Director)、他1名 (Head of Institution Support, Desk Officer of JICA)日本国際飢餓対策機構(FHI) 森田哲也氏 (プロジェクトコーディネーター)笹川アフリカ協会 間遠登志郎氏 (プログラムオフィサー)ODA協議会 奥田敦子氏 (ECA)、 原田陽子氏 (UNDP)、 森田哲也氏 (FHI)、JICA専門家: 久田信一郎氏 (森林)、 北詰秋乃氏 (教育)、 丸尾祐治氏 (水資源)、 白鳥清志氏 (農業支援)、 竹健一氏 (道路)、青年海外協力隊、シニア海外ボランティア 佐々木義昭氏 (シニア海外ボランティア、ホテル経営・エチオピア観光委員会)、 橋本諭氏 (木工・生産性向上センター)、 今泉陽一氏 (電気機器・ジェネラルウィンゲート建設技術職業短大)、 星めぐみ氏 (皮革工芸・生産性向上センター)、 大窟勲氏 (建築・アディスアベバ・ティグバレット工業技術短大)、太刀川良一調整員、 黒田修造調整員訪問案件面談先 面談相手オロミア州中央地域灌漑開発人材育成計画調査 Mr. Godanaa Daba (Head of Central Branch Office of Oromia Irrigtion Development Authority)、Mr. Mengistu Bosie (Head of Dugda Bora Wereda Irrigation Desk)、Mr. Deresa Jafa (Irrigation Development Agent of Dugda Bora Woreda Irrigation Desk)、Bade Gosa Water Users Association、Oda Birbila Water Users Association幹線道路改修事業 畠山力也氏 (鹿島建設)、 田中敏文氏 (建設企画コンサルタント)地下水開発・水供給訓練事業 Mr. Markos Tefera (Head of the Training Center)、丸尾祐治氏 (JICA専門家)、 鈴木高志氏 (JICA専門家)ポリオ対策プロジェクト Ms. Tschaynerh Messele (Director, EHNRI (Ethiopia Health and Nutrition ResearchInstitute)、Ms. Berhane Beyene (Head of National Polio Laboratory, EHNRI)、他1名住民参加型基礎教育改善プロジェクト Mr. Dareje Asfaw (Head of Education, Oromia Education and Capacity Building Bureau)、Mr. Lissanu Lejissa (EMIS Panel Head, Oromia Education and Capacity Building Bureau)、MS. Nuriya Ibrahim (Adult and Non-Formal Education Panel Head, Oromia Education and Capacity Building Bureau)、Dodota Sire ワレダ教育事務所より他3名、北詰秋乃氏 (JICA専門家)、 國枝信宏氏 (JICA専門家)アダア初等教育計画 森下敬子氏 (日本大使館 草の根無償担当)、Mr. Moges Gorfe (RATSON: Women Youth Children Development Program)ii。
農業・農村コミュニティ産業づくり支援推進事業実施状況オホーツク総合振興局標題農業・農村コミュニティ産業づくり研修会の開催目的農村に内在する様々な問題をビジネスの手法を用いて解決する「コミュニティ産業」への理解と起業へ向けた取組への気運の醸成を図るため、農業女性グループ、一次産業に携わる方などを対象に、地元産品の活用等による地域活性化をテーマとした研修会を開催する。
内容日時 : 平成24年3月21日(水) 13:30~16:00場所 : 北見市常呂総合支所(北見市常呂町字常呂323番地)出席者 : 農業女性グループ(ところよめさんねっとわーく さくらちゃん、牛やのかあちゃんの会)、農業者、農業改良普及センター職員 など42名内 容 :(1)報 告「農業・農村コミュニティ産業づくりの推進」オホーツク総合振興局産業振興部農務課主査(農政) 澁木 圭介(2)研 修1「食と農による地域づくり」キャスター、慶應義塾大学大学院SDM研究科特任教授 林 美香子氏(3)研 修2「未利用資源を活用した商品開発(事例紹介)」合同会社 大地のりんご 代表社員 道山 マミ氏(4)意見交換・ コミュニティビジネスについて、グリーン・ツーリズムの様々な形態を紹介しながら、地域の宝を活かすことを提案(林氏)。
・ 「T-1グランプリ」で1位を獲得した「ガツンと辛い山ワサビ粕漬」の商品開発を紹介、農家だけはなく地域連携の必要性や付加価値づくりを説明(道山氏)結果○ 講演や事例発表を受け、参加者全員による意見交換を行う。
〈講師・事例発表者からの助言など〉・ 地域の問題点を分析、理解し、出来ることから蓄積する。
・ 利益は、次のステップのための資金とし、補助金に頼らない環境づくりが必要。
・ 地域は「宝箱」であり、様々な可能性を秘めている。
・ 農家だけではなく、地域内で連携して行うことが大切。
・ 成功事例は「出来る範囲」からはじめている。
第 号, ベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ二 木 隆 彰, 新 井 敦要 約 Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)はミッションクリティカルな大規模情報システムの基盤技術として広く普及しており,様々な開発支援ツールが提供されている.大規模な情報システムの開発において,品質と開発生産性を向上させるための重要なポイントの一つに,開発時の単体テストがある.膨大な量のソースコードで構成される大規模な情報システムはテストケースの数も多く,リグレッションテストを繰り返し実施するため,ツールを効果的に活用して手作業を効率化するための単体テストのアプローチが必要となる. また,多くの開発者が同時並行で作業する大規模開発では,成果物や作業の手順を定義することで作業プロセスを標準化した上で,開発環境の統一や検証作業の問題,リグレッションテストの簡素化など,実践する上でのいくつかの課題に対応する必要がある. 進化する開発技術を活用することを前提としたテストアプローチを作り上げて改善していくことが,システムの品質と開発の生産性を向上させることにつながる. As for Java EE (Java Platform, Enterprise Edition), it is widely spread as a basic technology of the mission-critical, large-scale information system, and being offered a variety of development supporting tools. In the development of a large-scale information system, there is a unit testing when developing in one of the important points to improve the quality and the development productivity. The large-scale infor-mation system composed of a huge amount of source code needs the approach of the unit testing to use the tool effectively so that the number of test cases may also repeatedly execute a lot of regression testing and to make the hand working more efficient. Moreover, it is necessary to deal with some problems in the standardization of development environ-ments, problems of verification working, and the simplification of regression testing etc., and practice in large-scale development that a lot of developers work parallel to each other after the work process is stan-dardized by defining the procedures of the deliverables and work. Developing and improving the testing approach based on the use of the evolving developmental technol-ogy will leads to the improved quality of the system and the enhanced productivity of development activity. は じ め に 社会全体の情報化が進む中,企業や官公庁の情報システムは重要な業務データや個人情報が蓄積され,様々な機能が盛り込まれて大規模化している.情報システムが対象とする業務の範囲やユーザ層が広がるにつれ,企業の競争優位や業務の効率化に及ぼす影響も大きくなるため,システム開発における品質と生産性に対する要求も高まってきている. 業務遂行に欠かせないミッションクリティカルな大規模情報システムの基盤技術として,Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)が普及している.Java EEは,数多くの情報シ(541)151152(542)ステムで採用されて改良と拡充を重ねており,ベンダー各社も様々なサーバソフトウェアやフレームワーク製品,開発支援ツールを提供している.また,オープンソースソフトウェア(OSS)の機能性と品質の向上もめざましく,Java EEの普及に拍車をかけている. Java EEを基盤技術とした大規模な情報システムの開発において,品質と開発生産性を向上させるための重要なポイントの一つに,開発時の単体テストがある.膨大な量のソースコードで構成される大規模な情報システムはテストケースの数も多く,不具合修正や仕様変更による再テスト(リグレッションテスト)を繰り返し実施する.開発工程の早い段階で不具合を検出して修正することができれば,それ以降の結合テストや総合テストの工程での手戻りも少なくなる.また,多くの開発者が同時並行で作業する中で品質や開発生産性を高めるためには,設計から実装,テストまでの一連の作業工程において成果物や作業の手順を定義することで作業プロセスを標準化する必要がある.開発支援ツールの機能や特性を理解して適切に活用することで作業プロセスを工夫することができれば,作業を効率化させるだけでなく,機械的かつ網羅的にチェックすることで単純な人的ミスを防ぐことにもつながり,品質と開発生産性の両面で大きな効果がある. 本稿では,Java EEを基盤技術とした大規模なシステム開発プロジェクトで実際に適用している単体テストのアプローチを紹介し,それを実践する上での課題とその対応策を示す. なお,日本ユニシスは,本稿で紹介するアプローチを前提とした開発標準MIDMOST for Java EE[6]を提供しており,MIDMOST for Java EEには本稿で示す開発支援ツールや技術ノウハウが含まれている. ベースのシステム開発における単体テストの方法 本章ではJava EEを基盤技術としたシステム開発における単体テストの基本的な方法を説明する.まず,本稿で前提とする単体テストの定義とJavaプログラム開発での支援ツールについて述べ,次に,Java EEを基盤技術としたシステム開発でのテストの対象範囲と具体的な手順について述べる. 単体テスト 本稿で前提とするJava EEを基盤技術としたシステム開発における単体テストは,開発したソースコードが仕様通りに動作することを確認するテストであり,最小単位のモジュールに対して,入力と出力,内部処理の全てのパターンについてテストケースを定義し,仕様通りに正しく実装されていることを確認することを目的とした作業である. 一般的なテストの技法として,モジュール内部の構造や処理手順を考慮せずに設計書に定義された入出力(外部仕様)に着目したブラックボックス技法と,モジュールの構造やソースコードを前提にデータフローと制御フローの観点でコードが正しく動くことを確認するホワイトボックス技法とがある.テストケースの定義は,まず,設計書を基にブラックボックス技法でテストケースを挙げ,次に,ホワイトボックス技法により内部構造を確認しつつ,ブラックボックス技法で挙げたテストケースでは通過しないソースコード部分をテストするためのテストケースを追加していく手法が一般的である[1][5]. こうしたテスト設計の視点としては,エクストリーム・プログラミングのプラクティスの一つに挙げられているテストファーストや,その提唱者であるKent Beck氏が著した「TestJava EEベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (543)153 Driven Development」で示しているテスト駆動型開発のテストパターンが有名である[2]. プログラム開発と単体テスト支援ツール Javaプログラムの開発においては,開発作業を効率化するための支援ツールとして統合開発環境Eclipse[8]が広く普及している.Eclipseは開発者向けのオープンソースソフトウェアであり,コード入力やコンパイルエラー修正の支援機能や強力なデバッグ機能等を備えているほか,単体テスト自動化ツールJUnitをはじめ,ソースコードの静的チェック処理や解析レポートを出力するプラグインも豊富に提供されている.ソースコードの品質とテスト作業の効率を向上させる様々な機能があり,Javaによるシステム開発の現場で広く普及している. 一般的なJavaプログラムの開発では,開発者はEclipse上でソースコードを作成してJUnit によりテストを実行する.JUnitによるテストでは,テスト対象のモジュールを呼び出して出力結果をチェックする処理をテストドライバとして実装する.一般に一つのテストケースに対して一つのテストドライバを作成するため,あるモジュールのテストでは複数のテストドライバを実行することになる.JUnitは,複数のテストドライバを一括で実行し,テスト結果の合否を集計して表示する機能を具備しており,リグレッションテストを繰り返す単体テストにおいては,これを採用することにより作業効率の大幅な改善が可能となる. また,全てのソースコードを網羅的にチェックし,コーディングスタイルの規約違反やエラーの可能性が高いコードを検出する静的コード解析ツールも,膨大なソースコードを開発する大規模システム開発においては有効なツールである. システムのアーキテクチャ 次に,Java EEを基盤技術とするシステムのアーキテクチャについて説明する. 一般的にWebブラウザをクライアントとするような情報システムでは,クライアントからのリクエストを受け付け,画面上で入力された値を解析して業務処理を実行し,その結果として次の画面を表示する.業務処理のロジックでは必要に応じてデータベースを参照し更新する.この一連の処理を実現するための実行構造や,システム内部の構成要素とその関係を定義したものがアーキテクチャである. Webベースの情報システムにおけるアーキテクチャの基本的な考え方として,ここ数年でMVC2モデル*1が定着してきている.図1に示すように,システム内部の役割を,業務ロジック(Model)と画面の入出力処理(View),これらの実行制御(Controller)とに機能分割することで,それぞれの機能の独立性を高めて依存関係を最小化することができ,大規模システムにおける分散・並行開発を可能にしている. 単体テストの対象とテスト実施順 MVC2モデルにおいて,実行制御(Controller)の機能部分はシステムが対象とする業務分野に関わらず共通であり,一般にフレームワークと呼ばれて汎用化されている.フレームワークを適用することで,新たに開発するシステムで実装してテストする範囲は「画面の入出力処理」部分と「業務ロジック」部分および,これらから呼び出される共通的な業務ロジックをライブラリ化したモジュールである「業務共通ライブラリ」に限定することができる. また,呼び出し先のスタブ(完成していないプログラム部分の代用)を作成する手間を省くため,呼び出される下位のモジュールから単体テストを実施し,上位のモジュールのテストではテスト済みのモジュールを呼び出すボトムアップ方式のテストを実施する. これらの呼び出し関係とテストの実施順を図2に示す. モジュールごとの単体テスト モジュール単体テストの手順 モジュールの単体テストの基本的な手順は,テスト対象のモジュールを構成するソースコードを解析する静的テストと,実際に動作させて実行結果を確認する動的テストに分けられ,図3に示す手順となる. また,図2で示したモジュールの種類によって実施するテスト作業は異なる.他のモジュールから呼び出される業務共通ライブラリや業務ロジックの動的テストはJUnit テストが中心であり,補完的にデバッガテストを追加する.JUnit からの実行が難しい画面の入出力処理は打鍵テストが中心となる.この関係を表1に示し,それぞれのテスト手順の詳細を次項以降で説明する.図 モジュールの呼び出し関係とテスト実施順図 モデルのアーキテクチャ構造154(544) 静的テスト 静的テストはソースコードを実行せずに確認するテストである.コード解析ツールやチェックリストによって潜在的なバグや標準化違反を検出して修正する. 1) コード解析 Eclipse に組み込んだ以下のプラグインにより全てのJava ソースコードを網羅的にチェックし,コーディングレベルの誤りや不具合,標準化違反を検出して修正する.・CheckStyle [9]:コードの記述形式(コーディングスタイルの規約違反)をチェックする・FindBugs [10]:エラーの可能性が高いコードを検出する 2) コード検証 標準化規約や実装方式等に関するチェック項目を挙げたチェックリストを予め用意し,他の開発者も含めてソースコードをレビューすることで,コード解析ツールだけでは検出できない複合的なバグや非効率なコード,プロジェクト独自の規約に対する違反を目視で検出する. 動的テスト 動的テストは,実際にソースコードを実行して結果を検証するテストである.図 単体テストの基本的な手順表 モジュールの種類によるテスト作業の違いJava EE ベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (545)155156(546) 一つ一つのテストケースを実行するテストであり,テストケースに定義された入力値で実際に呼び出して実行し,期待された出力結果であることを確認する.テストケースを実行する方法として以下の三つのパターンがある. 1) JUnitテスト テストケースに従ってテストドライバを実装し,Eclipse上でJUnitにより実行する.業務ロジックやデータのチェック処理などのサブルーチンを呼び出すためのテストドライバを実装してJUnitで実行してテストする. 2) 打鍵テスト JUnitによるテスト実施が難しい機能部分は,手作業で入力してテストする.例えば,画面からの入力を受け付けて次画面の表示内容を確認するようなテストケースはテストドライバの実装が難しいため,Webブラウザから手作業で入力操作し,その実行結果の画面を目視で確認する. 3) デバッガテスト JUnitテストと打鍵テストでも実施が難しい機能部分は,Eclipseのデバッガ機能を使ってテストする.例えば,発生したエラーを処理する部分は,ファイルI/OやOSに起因するシステム障害を発生させる必要があり,このための設定や環境を作り出すことが難しい.このようなテストケースの場合は,Eclipseのデバッガ機能を使ってテストする.Eclipse上でテスト対象のコード部分にブレイクポイントを設定してステップ実行することができ,Eclipse上の操作によって仮想的にエラーを発生させることもできる. デバッガテストでも実施できない部分は,テスト除外項目として一覧表に列挙し,重点的なコードレビューを実施することでコードの正当性を確認する. また,システム開発におけるテストの対象には,JSPやJavaScript,ShellスクリプトなどJava以外の言語で実装したモジュールもあり,これらにはEclipse上でのコード解析やJUnit テストは実施できないため,レビューによるコード検証と画面やコマンドラインから打鍵によるテストを実施する. 単体テスト手順に関する考察 このように単体テストの工程を多段階のステップに分けることは,一見すると開発作業の手間を増やしているように見えるが,ツールを効果的に活用して手作業の効率化を図り,テストの品質を向上させるために必要な手段である.ツールで機械的かつ網羅的にチェックできるところはツールに任せ,それに合格している前提で目視確認ができれば,目視で確認すべき項目や考慮すべき範囲を限定することができ,手作業によるテストを効率化することができる.ツールは単純なチェックしかできないが,網羅性と処理スピード,単純な見落としのなさにおいて優れている.一方,複数の項目間の関連や意味的な整合性を確認することは,人による目視の方が優れている.ツールによる自動化と人による目視をうまく組み合わせて手順やチェック内容を考慮することで,高い品質と効率的な作業を実現できる. リグレッションテスト 大規模なシステムでは内部の処理構造は複雑で相互に関係しており,一つのソースコードの修正が想定外の機能部分に影響して不具合となることもある.このため,テスト対象のソースコード,もしくは,そこから呼び出す先のモジュールのソースコードを修正した際には,リグレッションテストを実施する.特に業務共通ライブラリは,システム全体の整合性を考慮して設計仕様の変更や機能を追加することも多く,頻繁にソースコードが更新されるため,それらを呼び出すモジュールはその都度リグレッションテストを実施する必要がある. リグレッションテストでは初回のテストと同じテストを実施するが,初回テストとは検証のポイントが異なる.初回テストではテスト結果がテストケースの期待結果と一致するかを中心に検証するが,リグレッションテストでは再テストの結果と初回テストの結果を突き合わせて比較し,テスト結果に差異がないことを中心に検証する.図4にその概要を示す. このように,初回テストとリグレッションテストとで検証ポイントが違う理由は,テスト結果の検証作業の難易度にある. テストの実行結果の証跡は,データベース上の更新レコードやファイルに出力されたログ,画面に表示された情報である.これに対して,テストケースに定義された期待される実行結果は,システムが対象とする業務の知識やデータモデルの理解を前提とした文章で記述されており,これらを解釈してテストの結果証跡から合格であると判断するためには,付随する業務データも含めた確認作業と相応の業務知識を必要とし,テスト結果の検証は簡単な作業ではない.図 初回テストとリグレッションテストJava EE ベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (547)157158(548) リグレッションテストでは,初回テストで合格であると判定した結果証跡が揃っているため,これとリグレッションテスト時の結果証跡を突き合わせて比較することで,比較的容易にテスト結果を検証することができる. 大規模開発における課題と対応策 本章では,これまでに紹介した単体テストのアプローチを大規模システム開発で実践する上での課題とその対応策について示す. 大規模なシステム開発では,多くの開発者を必要とする物理設計とプログラミング,テストの工程において,必要なタイミングで必要な数の開発者を調達するプロジェクト制組織が導入されており,経験やスキルが異なる多くの開発者が同時並行で作業を進めることで様々な問題が発生する. 本稿で対象としている大規模なシステム開発の例として,実際のプロジェクトのプロフィールを表2に示す.表 大規模なシステム開発のプロフィール 本章では,こうした大規模なシステム開発プロジェクトにおいて,2章で述べた単体テストのアプローチを実践する上での課題を挙げて,その対応策を示す. 開発環境の統一 課題 多くの開発者が同時並行で作業を進める場合,開発者ごとの開発環境の差異に起因するトラブルが発生する. システムを構成する個々のソースコードは,開発者それぞれのPC上で実装して単体テストまで実施する.次に,それぞれの開発者が作成した膨大な数のソースファイルを最終的に一つの実行環境上に集めて結合テストを実施する.このとき,開発者ごとのPCの開発環境の違いによって,単体テストは通過したが,結合テストで不合格になることがある.ここでいう開発環境とは,開発者の各PC上でのフォルダ構成やシステム変数の設定値,Java EEの一般ライブラリや業務共通ライブラリのバージョンである.大規模な開発になると1年以上の開発期間を要するため,その間にミドルウェア製品のライブラリもバージョンアップされる.最近ではインターネット上から最新のライブラリをダウンロードできるが,プロジェクトとしては実績のある安定版を採用するケースもある. こうした開発環境の差異によってテスト結果にも違いが生じる場合がある.大規模開発で開発者が増えるほど,開発者ごとの開発環境に差異が生じることが多くなり,開発環境の違いにJava EEベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (549)159起因するトラブルも発生しやすくなる.開発環境に起因するトラブルは,多くの要素が複合的に関係した特殊な状況下で発生するために原因調査にも時間を要することが多い. 対応策 開発環境の設定手順や使用するツールやライブラリのバージョンをルールとして明文化して開発者に周知徹底するだけでなく,開発者のPC上の権限を制御して設定を変更できないようにしたり,外部メディアやインターネットの接続を制限するなど,自由にツールをインストールできないようにする対策も必要である. また,プロジェクト内で開発する業務共通ライブラリは,システム開発を続ける段階で仕様変更や不具合の修正によって更新され,定期的に配布される.このバージョン管理を徹底するとともに,配布と開発者のPCへの取り込み手順の簡易化,開発環境にインストールされているライブラリのバージョンをチェックするツールの提供などで,開発者の作業負担を減らす工夫が必要である. による自動テスト 課題 テストケースに従ってテスト対象のモジュールを呼び出して実行し,その実行結果を確認するようなテストでは,テストドライバを実装してEclipseからJUnitで実行するが,その実装と検証には以下に挙げる二つの課題がある. 一つ目の課題は,テストドライバの実装負荷である.一般に,入力値の組み合わせや内部の処理パターンは複数あり,一つのテスト対象に対してテストケースは複数存在する.このため,テストケースごとに作成するテストドライバのコード量は多くなり,テスト対象のモジュールを実装するよりも多くの工数を費やすこともある.リグレッションテストまで含めると,テストドライバを実装してJUnitでテストを自動化するメリットは大きいが,テストの準備には相応の手間がかかる. もう一つの課題はテストドライバの検証である.実装したテストドライバは,テスト対象のモジュールの仕様を正しくテストできるか,呼び出す際の入力値の作成や出力結果を検証するテストドライバのソースコードに不具合がないかを検証する必要がある.入力値のパターンや業務ロジックが比較的単純であればテストドライバの検証は容易だが,結果の値が単一ではなく,DB上の複数レコードの更新やログの出力,複雑なデータ構造のオブジェクトである場合には,テストドライバが正しいことの検証が難しくなる.テストドライバの検証を怠ると,テストケースを間違った仕様で実装し,JUnit上のテスト結果では合格だが,意図したテストを実施できていないテストケースが生じる. 大規模開発においては,必ずしも全ての開発者が対象の業務処理やデータに精通しているわけではなく,こうした誤り(テスト結果は正常であるが,テストの設計と実装が間違っている)が起きやすく,業務仕様に精通した要員によるテストドライバの検証が必要となる.しかし,テストドライバの検証には,JavaのプログラミングやJUnitの動作原理の知識も必要であり,開発チームの業務担当者や顧客側担当者には,テストドライバの検証はさらに難しいことになる.160(550) 対応策 一つ目の課題であるテストドライバの実装負荷については,特に有効な対応策はなく,開発スケジュールに反映させる必要がある.これを軽減するアイデアとして,テストケースの入出力情報の定義ファイルを読み込ませてJUnitを自動で実行させるツールが考えられる.そのようなツールができれば,開発者は入出力情報の定義ファイルの作成だけでテストが実行できるため,作業負荷は大幅に軽減される.テストケースには様々なパターンがあり,その全てに対応できるツールを作成することはできないが,一部のテストケースだけでもツールを適用することができれば,一定の効果は得られる. 次のテストドライバの検証の課題に対する対応策として,テスト証跡(入出力情報,DBダンプ,ログ)の検証に関しては,目視で確認することが挙げられる.目視による検証は大変な作業負荷にはなるが,検証者の多くにとって,テストドライバのソースコードを理解して確認するよりも,現実的で確実な方法である.さらに,テストドライバはテスト対象のモジュールを呼び出して実行するだけとなり,ソースコードの実装の手間も少なくなる. ただし,目視による作業を効率化するためには,以下のような作業を自動化するテスト作業支援ツールを提供する必要がある.・出力されたログの該当部分を切り出してファイルに保存する・結果画面のイメージをキャプチャしてファイルに保存する・テスト証跡を検証者が見やすい形に編集する・更新されたDBテーブルを対象に,差分のレコードを抽出する JUnitはテストを一括で実行するための仕組みとしては有効であり活用すべきだが,テスト設計や結果検証の作業品質を担保するためには,目視での検証と,それを考慮した仕組みが必要である. リグレッションテストの簡易化 課題 不具合や仕様変更によるコード修正が行われた場合,関連するモジュールのリグレッションテストを実施するが,大規模開発ではテスト対象のモジュール数と繰り返されるリグレッションテストの回数が多く,何回も繰り返されるリグレッションテストの度にひととおりのテストケースを手作業で実行していたのでは,テストの実施と結果検証に膨大な作業負荷がかかってしまう. 対応策 まず,リグレッションテストは極力,JUnit上で実行できるようにすべきである.そのためには,モジュール分割や入出力仕様の設計,ソースコード実装の段階からJUnitで実行できることを意識して進めるべきである.JUnit上で単体テストの実行を自動化するためには,テストドライバの実装など,いくつかの手間がかかるが,リグレッションテストを繰り返すことを考えると,単体テストの実行と集計が自動化されるメリットは大きい. 次に,テスト結果の検証作業を効率化させるための工夫も必要である.2章で述べた通り,リグレッションテストでは再テストの結果と前回のテスト結果を突合し,差異があるかを検証する.この検証作業のために,呼び出し引数や結果の構造体オブジェクトをダンプ出力する仕Java EEベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (551)161組みや,前回のテスト結果の証跡と今回の証跡とを比較してその差異を検出するツールを提供するなどの工夫が必要である. テストデータ 課題 テストの入力となる業務データの質は,テストの精度に大きな影響を与える. テストを実施するためには,マスターテーブル上のレコードや設定値などの定数,二次的に参照する業務データなど,テスト対象のモジュールを動作させるために必要な最低限の入力データを用意する必要がある.しかし,対象業務の知識や経験が豊富な開発者は少なく,開発者が想定する業務データと実際の業務データとは大きく違う場合がある.開発者の思い込みで作成した誤った業務データによるテストは意味がないばかりでなく,誤った業務処理を実装することにもなる.さらに,開発者がそれぞれ作成したテストデータが間違っていると,モジュール間の呼び出しインターフェイスで思わぬミスマッチを引き起こす. 対応策 基本的な業務処理を動作させるために必要な最小限の業務データのセットは,開発者がそれぞれ作成するのではなく,開発プロジェクト全体で用意して開発者に提供する必要がある.それぞれの開発者は提供された業務データのセットに対してデータを追加し,テストケースに応じて必要なバリエーションを増やしていく. 基本的な業務データのセットを共通で提供することは,開発者のテスト準備の作業を軽減するだけでなく,開発者の対象業務の理解を向上させることにもつながる. ただし,実際の業務データは顧客情報の漏洩にもつながるため,一部をマスキングしたデータやランダムに加工処理した業務データを使うことが一般的である. テストの証跡の電子化 課題 単体テストの実行結果の証跡には,テスト実行前後の画面の表示イメージやDB上のデータの差分,出力されたログなどがあり,大規模なシステム開発で全てのテストケースの証跡を集めて紙に印刷すると膨大な量になる.さらに開発現場では,多くの開発者が数少ないプリンタに同時に出力することで競合し,作業時間の無駄にもなる. 対応策 テスト結果の証跡はExcelファイルやPDF*2の電子ファイルとして開発環境のファイルサーバ上に決められたルールで保管することで,検証者は紙に印刷せずにPC上で確認することができる.PDFファイルで保存した証跡は,Acrobat*3の注釈機能により指摘内容をPDFファイル上に追記することができ,証跡の検証結果をチーム内で共有する上でも大きな効果がある.さらに,電子印鑑機能で検証完了時の検証印にも利用できる. テスト証跡を電子的に管理することで検索性が向上し,出力された業務データやログから該当箇所を容易に探すことができる.紙資源の節約と印刷時間をなくすだけでなく,それを活用して工夫することで作業効率の向上にもなる.162(552) お わ り に 近年のシステム開発においては,開発支援ツールやアーキテクチャの技術が進歩したことで,テストのアプローチも複雑になっている.2章で示したように,ツールと手作業をうまく組み合わせたテストの手順を定義し,アーキテクチャ上のモジュールの種類や特性を考慮してテストのアプローチを工夫する必要がある.ツールによるチェック作業の機械化やその自動化は作業効率の向上や単純ミスの防止といった恩恵をもたらす.しかし,ツールで確認できる範囲や検出できる不具合は限られており,ツールの恩恵を最大限に享受しつつ,手順化された手作業を的確に実施する必要がある. また,大規模なシステム開発では,多くの開発者が同時並行で作業することを前提に,開発環境やテストの検証方法,テストデータについて,テストの計画と準備が重要である.リグレッションテストの自動化やツールによる検証作業の支援は大きな効果があり,システム開発全体の品質と生産性に与える影響も大きいだけに,プロジェクトの状況に合せた実践的なアプローチが求められる. コンピュータの処理速度や記憶容量の向上は目覚しいものがあり,それに合わせて支援ツールや開発環境も急速に発展している.一昔前には想像もしなかったような開発手法を可能にしており,進化する開発技術にキャッチアップし,それを活用することを前提としたアプローチや開発環境を作り上げて改善していくことが,システムの品質と開発の生産性を向上させることにつながる.─────────* 1 MVC2は,JavaベースのWebアプリケーションを構築するための開発モデルである.Smalltalk-80(スモールトーク)で確立されたMVCモデルを基本としてJavaEEの技術要素に対応させ,システム内部構造をModel-View-Controllerに分けて実装する考え方を示している.* 2 PDFは,Adobe Systems社が開発した電子文書のフォーマットPortable Document For-matの略称である.同社が提供するソフトウェアAdobe Readerで参照できる.* 3 Acrobatは,Adobe Systems社が提供する,PDFファイルを編集するためのソフトウェアである.参考文献[1]G. J. Myers他,ソフトウェアテストの技法第2版,近代科学社,2006年8月[2]Kent Beck, Test Driven Development, Addison-Wesley Professional, Nov. 2002[3]Rick D. Craig他,体系的ソフトウェアテスト入門,日経BP社,2004年10月[4]ソフトウェア・テストPRESS Vol.1-4,技術評論社,2005年6月-2007年1月[5]大塚俊章,荻野富二夫,ソフトウェアテスト技術,ユニシス技報,日本ユニシス,Vol.27 No.2 通巻93号,2007年8月[6]新井敦,日本ユニシスにおける開発標準の策定と適用への取り組み,ユニシス技報,日本ユニシス,Vol.27 No.2 通巻93号,2007年8月[7]Mary Poppendieck,Tom Poppendieck,平鍋健児,高嶋優子,佐野建樹訳,リーンソフトウエア開発,日経BP社,2004年7月[8]Eclipse, /[9]CheckStyle, /[10]FindBugs, /執筆者紹介 二 木 隆 彰(Takaaki Futatsugi) 2007年日本ユニシス(株)入社.Java EEベースのシステム開発のアーキテクトとして,開発プロジェクトの技術支援を手がけている.現在,総合技術研究所OSSセンターに所属. 新 井 敦(Atsushi Arai) 1992年 筑波大学卒業.同年 日本ユニシス(株)入社.電力・ガス・通信の顧客システム構築を中心に,開発プロジェクトを手掛ける.情報処理技術者 アプリケーション・エンジニア.企業派遣により,早稲田大学大学院アジア太平洋研究科MOTコース(国際経営学修士課程)を2004年に卒業.現在,総合技術研究所OSSセンターに所属し,社内プロダクトの開発と,開発プロジェクトへの技術支援を担当.Java EEベースの大規模開発における単体テストの実践的アプローチ (553)163。
日本語学部のボランティア活動3月5日は中国青年ボランティアサービスの日だ。
華橋の団委員会はこの日を記念するために、2月28日から3月10日まで、ボランティア活動を組織した。
日本学部の団委員会は多彩な活動を繰り広げていた。
この活動には、華橋のボランティアロゴを設計すること、ボランティアのDVと写真を収集すること、ボランティアについて投稿募集をすること,ボランティア宣伝の講演活動、ボランティアの映画を放映すること、老人ホームと光明コミュニティへ行くことなどが含まれている。
以下、少し詳しく紹介する。
ボランティアロゴは先学期の終了直前に準備した。
冬休みを利用して、ロゴの作成者は自分の作品に理念と全精力を注ぎ込んだ。
新学期が始まった時、合計で20個を納めた。
0901クラスの趙顕鵬、0903クラスの彭程と0804クラスの張鑫宇の作品は決勝戦に進出した。
人人綱で大衆が投票した結果、華橋最優秀な作品は華橋の他学部のボランティアロゴになった。
この三人の作品は入賞しなかった。
ちょっと残念な思いがする。
日本語学部の団委員会の青年ボランティア協会が作ったDVには、前のボランティア活動の写真が入られた。
映像を見るたびに、当時の場面が浮かんでくる。
このDVは、二等賞を与えられた。
ボランティアの作文は「ボランティアの感想」、「ボランティアの経験」などの内容に関して、書かれたものが多かった。
一年生は作文に対して、非常に積極的だ。
受賞しなかったけれど、学生がボランティアの精神を理解することは最も重要なことだ。
ボランティアの映画は第三階段教室で一年生を対象に「ボランティア」が上映された。
この映画は、大学生たちがめぐまれた生活や条件のよい仕事を断念して、自分の意志で西部大開発に参加する物語だ。
現代の若者が愛を捧げる場面もある。
皆映画を見て感動した。
2月27日、華曦青年ボランティア協会は「先鋒老人ホーム」へ行った。
高齢者に愛と暖かさで接し、楽しく歓談した。