日本的高龄化社会正文
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综合理论240学法教法研究课程教育研究近些年来,随着社会经济的发展和人们生活水平的提高,社会体制也随之发生了很大的变化。
表现在就业方面,近些年来就出现了高龄者再雇佣浪潮。
在发达国家,特别是在日本,这种现象更是十分突出。
日本高龄者再雇佣现象的出现,对日本社会经济体制造成了一定的影响,同时也引起了一系列的相关问题。
与此同时,近些年来我国社会老龄化现象也越来越严重,研究日本高龄者再雇佣现象也可以为我国提供借鉴。
故此,笔者在本次研究中尝试探讨这方面的内容,希望可以从中得到借鉴。
一、日本高龄者再雇佣简介日本高龄者再雇佣,实际上就是指那些因为某些原因中途离职或者退休后的高龄者被企业再次雇佣的现象,这在当前的日本社会中是极为常见的。
站在广义角度来看,高龄者再雇佣实际上可以分为企业招聘新的高龄职员、企业继续雇佣到达退休年龄的高龄职员以及高龄者自行创业三种。
对于日本来说,最主要的就是前两种,即企业继续雇佣到达退休年龄的高龄职员和企业招聘新的高龄职员,而后者大多数都是以兼职或者短期工的方式来进行的,这也是日本高龄者再雇佣的新常态。
二、日本高龄者再雇佣现象的原因在步入21世纪后,随着日本社会经济的发展和社会体制的变革,高龄者再雇佣现象也越来越普遍。
之所以造成日本高龄者再雇佣现象普遍的原因,主要包括如下几个方面。
1.人类寿命的延长现代日本人的生活条件较之以往有了很大的提升,与此同时,随着现代医学的发展和医学条件的提高,日本人的平均寿命也大大延长,很多50岁甚至60岁以上的老年人依旧身体十分健康,完全可以正常开展工作。
更甚者,还有专家指出,50-60岁应该划为中年时期。
也就是说,很多在传统意义上应当划分为“老年人”的日本人,他们依旧具备着良好的体魄,可以承担起各种各样的工作。
如此一来,日本高龄者就具备了正常工作的能力。
相比于年轻的工作者,高龄者无论是在工作经验还是工作技巧方面都有着很大的优势。
不仅如此,数十年的工作经历也使得他们在行业内积累了大量的人脉关系。
老龄化背景下日本养老制度改革与启示尹文清(山东大学(威海)商学院,山东威海264209)[摘要]我国的养老保险制度的框架已基本形成,2015年1月国务院通过了《关于统筹推进城乡社会保障体系建设工作情况的报告》,结束了多年来养老制度的“双轨制”。
由于制度设计和实践操作层面等因素影响,我国养老保险制度还很不完善,随着人口老龄化的加剧,迫切需要进一步改革和完善,最终走向城乡一体化的养老保险体系。
日本政府从1961年实施养老制度,经过多年的改革与发展,形成比较完善的养老制度,本文通过对当前日本养老保险制度梳理与总结,以期对我国养老制度改革提供借鉴。
[关键词]养老保险制度;老龄化;双轨制;改革[中图分类号]C913.6[文献标识码]A[文章编号]1003-8353(2015)05-0167-05DOI:10.15981/ki.dongyueluncong.2015.05.030一、研究背景随着人口老龄化这一社会问题的日趋严重,养老问题已成为世界各国面临的重要课题。
由于近几年世界性的经济不景气使得不少国家面临收入减少、开支上涨的压力,使本已入不敷出的养老金制度更加雪上加霜,面对养老金制度的改革虽举步维艰,却必须逆流而上。
2013年中国65岁以上人口占总人口比重从上一年的9.4%上升到9.7%;老年人口赡养比(老龄人口与劳动年龄人口的比例)为13.1%。
而如果按实际赡养比测算,中国老龄化形势更为严峻。
可以说,我国不仅面临着快速老龄化、劳动力市场与经济社会结构转变等改革的背景,而且面临着未富先老、城乡收入差距扩大的严峻挑战。
因此,构建具有中国特色的城乡一体化的基础年金制度,并在此基础上建立多层次社会养老保险体系成为必须面对的改革。
我国实行养老保险制度改革开始于20世纪80年代,90年代全面展开,建立了以社会统筹与个人账户相结合的城镇职工基本养老保险为主体的社会养老保障体系,形成了城镇职工基本养老保险与机关事业单位养老保险并行的“双轨制”的养老保险体制。
中日韩三国人口老龄化比较作者:穆光宗来源:《中国延安干部学院学报》2012年第05期【摘要】中国、日本、韩国的老龄化有很相似的规律性。
1950年以来三国老龄化指数上升幅度之大世界少见,其中老年人口高龄化尤为严重。
三国人口老龄化主要因为生育率下降,同时伴随死亡率的下降尤其是高年龄人口死亡率的下降。
人口严重老龄化导致老年人口负担急骤增加,退休人员数量逐年上升,养老问题日益突出,最终将影响亚洲地区经济持续发展。
比较研究表明,中国统筹解决人口问题应将生育控制和老年安全放在“少子(女)高龄化”的框架里思考人口发展出路,必须尽早确定“适度的低生育率”并在政策和制度上及早安排实现适度低生育率的路径选择,继续完善人口和生育政策并重在行动,推进促进老年发展和保障的公共政策建设。
【关键词】中国日本韩国;人口老龄化;比较;启示【中图分类号】C923 【文献标志码】A 【文章编号】1674—0351(2012)05—0108—07全球人口老龄化的浪潮中,亚洲因其人口最多而引人关注。
据联合国预测,到2050年,亚洲60岁以上的老人数量将从目前的3 38亿增至12 27亿,占总人口的比例将由9%上升到23%。
其中,东亚地区特别突出,同期将从11 2%上升到30 2%,速度快于西方同期从19%上升到32%水平。
受人口出生率降低、平均寿命延长等因素影响,亚洲许多国家只要用20多年时间便走完65岁以上老人占总人口的7%上升到14%这一历程。
在日本,65岁以上人口比例分别在1970年和1994年跨过7%和14%这两道门槛,中间间隔24年。
韩国在2000年成为老龄化国家,预计将在2022年老人比例超过14%;泰国的老人比例将在2000年到2025年之间从6 4%升至13 9%;中国的人口发展轨迹与此大致相似,2000年65岁以上老人比例超过7%,预计在2025年这一比例将达到13 5%。
2004年9月20日,由上海大学东亚研究中心主办、日本高龄化社会综合研究中心协办的“东亚人口老龄化与发展” 研讨会在上海大学召开。
背景文件联合国第三委员会——社会、人道主义和文化委员会议题:老龄化问题及其应对策略背景文件一、联合国大会第三委员会介绍联合国大会分配给社会、人道主义和文化委员会,通常被称为“第三委员会”的议程项目,与影响世界各地的一系列社会、人道主义事务和人权问题有关。
与前几届会议一样,委员会工作的重要组成部分将在重点审查人权问题,包括对人权理事会成立于2006年的特别程序的报告。
委员会还将讨论提高妇女地位、保护儿童、土著问题、难民待遇问题、通过消除种族主义和种族歧视促进基本自由、和自决权利。
该委员会还讨论重要的社会发展问题如青年、家庭、老龄化、残疾人、预防犯罪、刑事司法和国际药物管制。
二、议题介绍本会场的议题为“老龄化问题及其应对策略”。
工业革命以来,尤其是二次世界大战和第三次科技革命以来,随着冲突和战争数量的减少、基本生存权利得到保障、医疗卫生水平显著提高、社会福利保障日益健全,以及在其他众多助推因素的影响下,人口老龄化问题成为了众多国家政府所关注的问题。
其中,发达国家,尤其是北欧地区国家对此关注最早。
而日本等国民平均寿命较长寿的国家政府也早已出台相应的应对措施,以帮助国民和社会组织尽早适应人口老龄化对社会方方面面所产生的影响。
在背景文件中,我们也将重点呈现日本收到老龄化的影响表现以及此后日本政府所作出的相应对策,以供其他国家代表参考和讨论。
其中有些内容已经不适应当下的社会情况,或是部分国家的国内情况,因此,代表们必须带着批判的验光进行借鉴和学习。
本次大会,各国代表们将就这一问题展开讨论。
与其说是一次会议,不如说是一次研讨,同时也是对未来的预判。
若干年后,当老龄化席卷全球之时,我们唯有做好应对才不会手足无措。
定义与历史一、人口老龄化及相关定义定义人口老龄化指某地某时期内总人口中老年人口比例增加的动态过程。
根据联合国世界卫生组织的定义,65岁以上老年人口占总人口的比例达百分之七时,称为“老龄化社会”(Ageing society),达到百分之十四时称为“老龄社会”(Aged society),如果老年人口比例达到百分之二十时,则称为“超老龄社会”(Hyper-aged society)。
老龄化社会背景下日本福祉政策的变迁王瑶【摘要】日本有“银发之国”之称,是当今世界老龄化程度最高、老龄化发展速度最快的国家之一。
目前,日本的福祉制度及产业发展已经相当完善,这很大程度上得益于日本从中央到地方行之有效的福祉政策。
我国在2000年步入老龄化社会,目前老龄化的速度在不断加剧,但我国的福祉制度尚不完善,福祉人才培养体系尚未建立。
本文旨在通过考察日本福祉政策的发展历程,为我国福祉制度和福祉人才培养提供有益的参考和借鉴。
【期刊名称】《产业与科技论坛》【年(卷),期】2016(015)018【总页数】2页(P119-120)【关键词】老龄化社会;日本;福祉政策;福祉产业【作者】王瑶【作者单位】河北大学外国语学院【正文语种】中文随着社会经济水平、医疗水平的不断进步和发展,人口老龄化已经逐渐发展成为人类社会共同面对的课题之一。
日本是目前世界上人口老龄化发展速度最快的国家。
其老龄化进程相较于欧美一些发达国家,虽然起步较晚,但是发展速度非常快,2000年已经基本赶超欧美其他发达国家。
中国在2000年也开始进入老龄化社会,是较早迎来老龄化社会的发展中国家。
老龄化社会的发展必然带动福祉产业的发展,而福祉产业的发展则需要行之有效的福祉政策。
在我国福祉人才培养体系尚未建立,尤其是面向老年人的福祉人才严重短缺,设有福祉专业的学校在全国范围看来也是屈指可数。
因此,为了更好地应对老龄化社会,对福祉人才的培养与教育是我国目前面临的一项重要课题。
本文通过对日本老年福祉政策的变迁以及日本福祉教育发展现状的考察,分析日本在福祉人才培养方面的成功经验,进而对我国的福祉产业及福祉教育的发展提供借鉴意义。
按照联合国规定,不分性别、职业、宗教等,只要年龄在65岁以上的人,就称为老年人。
对于一个国家或地区来说,65岁以上人口在全体人口中所占的比重超过7%以上,或60岁以上人口占总人口10%以上的,就属于老年性国家或地区。
根据国际人口学会编著的《人口学词典》定义:65岁以上的老年人口比例达到7%的人口结构称为“老龄化社会”,65岁以上人口比例超过14%,叫做“老龄社会”。
中日老龄化原因的比较研究人口老龄化是当今世界很多国家所面临的严峻社会问题,其中日本的老龄化问题尤为突出。
中国也已步入老龄化社会,且是老龄化发展速度最快的国家之一。
目前,中国已经成为世界上老年人口最多的国家,人口老龄化问题成为制约社会经济发展的重要因素。
本文分析中日两国老龄化问题产生的原因并加以比较,以期为我国应对老龄化问题提供良好的借鉴。
标签:中国;日本;老龄化;原因;比较所谓人口老龄化,是指在一个国家或社会中,老年人口相对增多,在总人口中所占比例不断上升的过程。
按照国际标准,当一个国家或地区内60岁以上老年人口达到人口总数的10%,或65岁以上老年人口达到人口总数的7%,就标志着这个国家或地区的人口进入老龄化社会。
导致社会老龄化问题的因素主要有两方面,其一是区域内人均寿命延长,高龄人口的数量不断增加;其二是區域内的出生率降低,年轻人口减少或增速缓慢。
在此消彼长的作用下,导致老年人口占比增长,社会出现高龄化的问题。
对于一个国家或社会来说,人均寿命延长,高龄人口增加是人民生活水平提高,医疗科技发达的体现,是社会经济发展,国富民强的标志。
然而当老龄化发展到一定程度,会出现劳动力适龄人口缺乏,劳动力不足,社会养老负担加重的问题,这样就严重制约了社会经济的发展。
一、老龄化问题产生的原因老龄化问题的产生是社会进步的结果,它普遍发生于世界各国,目前全球60岁及以上人口占总人口的比重已经超过10%,意味着整个世界都步入了老龄社化。
(一)中国老龄化的原因新中国自建国以来,结束了以前长期战争动荡的历史,社会稳定发展,人民生活水平不断提高,医疗科技等方面取得了长足发展,人口死亡率大幅度下降,人均寿命不断延长,这是人口老龄化的最根本原因。
从建国伊始的1949年至1957年出现了第一个人口生育高峰,人口净增1.05亿。
在该阶段出生并健在的人口已经全部超过60岁,也是目前我国老龄人口的重要组成部分。
到70年代末80年代初,我国已经成为世界人口大国,面临着人口众多,人均占有资源稀缺的问题。
目次はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第一章高齢化の原因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第1節平均寿命・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第2節日本の出生率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 第二章日本の高齢化率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 第1節他国との比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 第2節年齢別人口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 第三章日本社会への影響・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第1節経済状況の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第2節健康福祉の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第3節社会発展を阻止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 第四章高齢化対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 第1節雇用促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 第2節生活保障・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11論文要旨:21世紀の今、高齢化世紀と言うである。
日本と欧米先進諸国は生活レベルの高まり、医療技術の進歩、および社会保障の完備のため、平均寿命は急速に高まり、高齢化の問題は厳しくなる。
日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会といえる。
日本の少子高齢化の原因は、出生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためである。
1980年代以来、社会及び経済に大きな影響力を持つ高齢化問題がますます世界的なものとなった。
世界の中で、高齢化社会に進むスピード一番早いのは日本である。
日本政府はさまざまな措置を取り、高齢化社会のマイナス影響をある程度緩和した。
経済が進むとともに、今、中国の高齢化の現状はますます重視される。
中国は政府から企業までいろいろな対策を実行する。
わが国は日本高齢化社会の現状から有益な経験と教訓を得ることができる。
キー・ワード:高齢化、出生率、措置、教訓论文摘要: 现今,21世纪被称之为老龄化的世纪。
随着日本和西方发达国家生活水平的提高,医疗水平的进步以及得利于社会保障制度的完善,平均寿命迅速提高,高龄化问题变得严重。
从平均寿命、老龄化人数及老龄化速度这三点上来说日本是全球老龄化最严重的国家。
日本少子老龄化产生的原因一方面是出生率下降,另一方面是平均寿命延长。
至1980年以来,成为全球老龄化问题日益对社会及经济带来重大影响。
在世界范围内,老龄化速度增长最快的国家是日本。
日本政府同时也采取各种措施,缓解了老龄化社会的负面的影响,随着经济的发展,现今,中国的老龄化问题也渐渐得到重视,中国政府对政府机关及企业也都采取了各种对策并从日本在处理老龄化问题上得到宝贵经验及教训。
关键词:老龄化;出生率;措施;教训はじめに日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会といえる。
日本の少子高齢化の原因は、出生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためである。
1980年代以来、社会及び経済に大きな影響力を持つ高齢化問題がますます世界的なものとなった。
世界の中で、高齢化社会に進むスピード一番早いのは日本である。
日本政府はさまざまな措置を取り、高齢化社会のマイナス影響をある程度緩和した。
経済が進むとともに、今、中国の高齢化の現状はますます重視される。
中国は政府から企業までいろいろな対策を実行する。
わが国は日本高齢化社会の現状から有益な経験と教訓を得ることができる。
超高齢社会では、年金や医療、介護など社会的、経済的問題がますます深刻化し、国家存亡の大問題であることは明らかである。
どのように日に日に発展している高齢化の問題を直面して解決したらいい、この問題を研究したい。
第一章高齢化の原因発展途上段階では、衛生環境が不完全によって幼児の死亡率が高いこと、高等教育を受けていない子供も労働力として期待されること、それから、老後を子供に頼らなければならないことなどから、大きい子供が希望する。
経済の発展するとともに、衛生状態の改善と医療水準の向上をもたらすため、乳幼児の死亡が減り、平均寿命が延び、子どもの数が大きいになる。
経済発展による社会の変化が進むとともに、知的労働の需要が増して子供の労働需要が減ること、福祉環境の充実により老後の生活を社会が支えるようになることなどから、子どもの数が減少する。
また、日本女性の教育水準がどんどん高まるに従って、日本女性の高学歴化、晩婚化そして経済の負担が重いなどが原因で、出生率が大幅に下がり、それが高齢化の促すもう一つの要因である。
また、第一次ベビーブームが短期間に収束したためである。
欧米諸国の場合、ベビーブーマー世代がほぼ20~30年継続したが、日本は10年という短期間で終息した。
これは、経済的理由による人口妊娠中絶が合法化されたことで産児制限が効を奏したためである。
第1節平均寿命平均寿命とは、一定期間における各歳のごとの死亡率が今後とも同じと仮定して、ある年齢の人が平均して後何年生きるかを表したものであり、特にゼロ歳の平均余命を平均寿命という。
平均寿命の延長の要因はたくさんがある。
幼児の死亡率の低下とか抗生物質による結核の死亡率の低下、衛生の普及による生活環境が改善され、伝染病による死亡率の低下とか、などである。
また、最近の平均寿命の延びに大きく寄与しているのは、成人病⒈、特に脳血管疾患の減少による中高年層の死亡率の改善である。
最新の生命表である。
『平成20年完全生命表』によると、平均寿命(0歳における平均余命)は、男78.56年、女85.52年で、前回(平成15年)の完全生命表と比較して、男は0.84年、女は0.92年上回った。
平均寿命の年次推移をみると、第二次世界大戦前は50年を下回っていたが、戦後初の1947年の第8回生命表の平均寿命は男50.06年、女53.96年と50年を上回った。
その後、約60年経過し、男は28.50年、女は31.56年延びている。
65歳における平均余命は、男18.13年、女23.19年となっており、平均余命の年次推移をみると各年齢とも回を追うごとに延びている。
平均寿命の延びにとって、成人病はおおきな問題である。
最近、特に脳血管疾患の減少による中高年層の死亡率の改善である。
『平成20年人口動態統計月報年計の概況』によると、2008年の死因順位別死亡数と全死亡者に占める割合は以下のとおりである。
悪性新生物は、一貫して上昇を続け、昭和56 年以降死因順位第1位となり、平成20年の全死亡者に占める割合は30.4%となっている。
全死亡者のおよそ3人に1人は悪性新生物で死亡したことになる。
心疾患は、昭和60年に脳血管疾患にかわり第2位となり、その後も死亡数、死亡率ともに上昇傾向を示している。
脳血管疾患は、昭和26年に結核にかわって第1位となったが、45年をピークに低下しはじめ、56年には悪性新生物にかわり第2位に、更に、60年には心疾患にかわり第3位となりその後も死亡数、死亡率ともに低下を続けた。
近年は、インフルエンザの流行の度合いにより高齢者の死亡者数が変化し、その結果が平均寿命や平均余命の延びに反映している。
1.悪性新生物(ガン)32万9198人(30.4%)2.心疾患 17万2875人(15.9%)3.脳血管疾患 12万8203人(11.1%)第2節日本の出生率『平成20年人口動態統計月報年計の概況』によると、平成20年の合計特殊出生率は1.32で、前年の1.26を上回った。
昭和40年代は、第2次ベビーブーム期を含め、ほぼ2.1台で推移していたが、50年に2.00を下回ってから低下傾向となり、平成20年は6年ぶりに上昇し、平成14年と同率となった。
年齢(5歳階級)別に内訳をみると、低下を続けていた20歳代が上昇に転じ、前年低下に転じた30~34歳が再び上昇したため、15~19歳と45~49歳を除く各年齢階級で上昇した。
この結果、平成19年に続き、30~34歳が25~29歳を上回り、平成20年は新たに35~39歳が20~24歳を上回り、40~44歳が15~19歳を上回った。
出生順位別にみると、どの出生順位も上昇に転じて、特に低下を続けていた第3子以上は、12年ぶりに上昇に転じた。
一方で、この上昇は人口が多い団塊ジュニア世代がまもなく40代を迎えるため、駆け込み的に出産したという見方もあり、今後の政策次第では再び低下に転じることが予想されている。
一部の女子校では性教育の中で男性との性接触を不潔で不要であると指導しているため、性交をしないで子供を妊娠する不妊治療を望む女性が増加している。
不妊治療は高額であり、近年の不景気により不妊治療で子供を設けることが出来ず、これら経済的な理由で妊娠を諦める女性も多い。
このため、日本経済を活性化させることにより、不妊治療による性交を伴わない妊娠を促進させることができると期待されているが、この考え方については倫理的に嫌悪感を抱く者が多いとされる。
第二章日本の高齢化率現在、日本の総人口は1億2,796万人で、うち、65歳以上の高齢者人口は2,822万人であった。
高齢者が総人口に占める割合(高齢化率)は22.1%となり、つまり5人に1人以上が高齢者である。
高齢者人口のうち65~74歳の前期高齢者は1,500万人で総人口の11.7%、75歳以上の後期高齢者は1,322万人で総人口の10.4%であり、初めて後期高齢者の割合が10%を越えた。
高齢化率は今後も上昇を続け、2013年には25.2%、2035年には33.7%、2055年には40.5%に達し、国民の5人に2人が65歳以上の高齢者となると推計される。
特に神奈川県や埼玉県など、いわゆる大都市圏で今後2035年までの高齢者増加率が高いと見込まれる。
一方、年少人口(0~14歳)は2008年現在1,718万人であり、2039年には1,000万人を割り,2055年には752万人と、現在の半分以下になると推計される。
出生数の減少は生産年齢人口(15~64歳)にも影響を及ぼし、2008年現在8,230万人だったものが、2012年には8,000万人を割り、2055年には4,595万人まで減少すると推計される。
高齢人口と生産年齢人口の比率をみると、1960年には高齢者1人に対して現役世代11.2人となっていたが、2005年には3.3人に、2055年には1.3人になるとみられている。